結論:ヨシュアさんもネクも声がエロい
-- 2009-04-23 Thursday
なんとか昨日の宣言どおり、次の東のエデンまでにヨシュネクさんエロ間に合いました。
短くまとまるかな☆と思ってここで更新しますって気軽に言ったんですが、書き上がってみたらエロだけなのに八千字弱という悲しい結果になりました。
通常更新一本分の長さになってしまったので、普通に更新に回そうかな…と思ったんですがいかんせんあまりにも山なし、オチなし、意味なしすぎるので、とりあえず当初の予定通り小話として置いていきます…
なんとなく…オトナの~系列っぽい意識で書いてはいるので、気が向いたら文章ページにもアップするかもしれません、が。
なんか、もうちょっと、肉付けしたい…です…ね。
書いてるときあまりにもノリノリになってしまってまったくエロってどうしてこんなに楽しいんですかね!
あまりぐだぐだ言っていても仕方ないので、続きからどうぞー。
ソファでくつろいでいるネク君の隣にいつも通り腰かけたら、なぜか逃げられた。
逃げられたというか、いつもならくっついて座るところを距離を空けられたというか。一瞬ちいさく肩を跳ねさせたかと思うと、僕から離れるように位置をずらした。
さほど広くもないソファに二人で座っているわけだから、ほんの数センチ程度だけれど。
珍しいこともあるものだと、首をかしげてネク君を見つめる。
「おまえの声、なんか……」
もごもごと、口ごもりながら呟かれた言葉は語尾が弱く、最後まで聞き取れなかった。僕はネク君を見てるのに、ネク君は僕を見てくれない。落ち着かない様子でうろうろと視線を泳がせている。
「うん?」
促すつもりで声をかけると、またネク君の肩が跳ねた。どうしたんだろう。なんだか、様子が変だ。
「僕の声がどうかした?」
俯いて何も言ってくれないネク君の顔を覗き込むように、空けられた数センチの距離を詰める。すると途端にネク君の身体は逃げ出そうとしたけれど、すぐにソファの端に阻まれて追い詰めるのは簡単だった。
ダメ押しに、自身の膝の上をうろうろしていたネク君の手をそっと握る。手を重ねた一瞬またびく、と身体を震えさせたものの、捕らえるようにゆびを絡めるととうとう観念したらしい。
「なん、か……やらしい」
消え入りそうな声でやっと吐き出された言葉の意外さに、さすがに驚いた。次いで、どう反応していいのか分からずに困る。
「それは……褒められてるのか、貶されてるのか、判断がつかないんだけど」
僕の声が好きだと、何度かネク君に言われたときは素直に嬉しく思ったものだけれど、こんなことを言われたのは初めてだ。
「あ、ち、ちがっ……あの、貶してるとかじゃ、なくてっ」
やらしい、なんて褒め言葉ではまず使わないだろう。けれど悪口を言っている風でもなくて、余計にどう捉えていいのか分からない。ネク君は無意味に僕を悪く言ったりしないし、というような自惚れた考えも頭をもたげる。
ネク君自身どうしていいのか分からないとでもいうように、おずおずと視線を上げると、必死に言葉を選んでいる様子でぽつぽつと口を開いた。
「今日、洗濯物取り込んでるとき……歌ってただろ」
「う、ん? そうだっけ」
「歌ってたんだよ。洋楽、あんま分かんないけど……」
言われて、思い返すと確かに歌っていたかもしれない。鼻歌ならよく歌っている自覚はあるけれど、そう言われると今日はなんとなく気分がよくて口に出してしまっていた気がする。殆ど意識していないから、覚えていないのだけれど。
最近の曲でも、演歌でも、童謡でもなんでも歌うけれど、今日は洋楽だったらしい。
「それ、聞いてたら、なんか……」
「なんか?」
「……」
それ以上は言葉が見つからなかったのか、またネク君は俯いてしまった。
一生懸命説明してくれたネク君には悪いのだけれど、正直先ほどから僕が喋るたびに身体を震わせるのが面白くてしょうがない。
ゆびを絡めて握った手を、そっと引っ張る。
「ふふ」
「っ……」
思わず漏れた笑い声に、ネク君は何かを我慢するようにぎゅっと目を瞑った。
「ね、おいで」
反対の手で赤くなった頬をするすると撫でると、ネク君はもう抵抗する気をなくしたようで、腕を引かれるままに素直に僕の膝の上に座る。
「僕の声でやらしい気分になっちゃったんだ?」
膝にかかる重みと熱を愛しく思いながらわざとらしく耳元で囁くと、ひく、とネク君の頭が揺れた。
「う、るさいっ……」
強がりを漏らしながらも、その声も身体も震えていては、僕からすると微笑ましく感じられるだけなのだけれど。
「でも、僕は普通に喋ってるだけだし。やらしいのはネク君のほうじゃない?」
「そ……んなの、ちが……」
膝の上で身じろぎながら、ともすれば今にも逃げ出しそうな腰をぐ、と捕まえる。ネク君の汗ばんだ手を離して、そのまま下肢にゆびを滑らせた。
「あ、勃ってきちゃったね。まだ何もしてないのに」
「ん、んくぅ……っや……」
強い性感を与えないように服の上からそっと撫でると、既に形を成しているものが感触で分かる。
ふるふると揺れる頭が肩口に押し付けられるのを感じながら、窮屈そうなネク君のズボンを下着ごと脱がせた。
既に殆ど立ち上がってしまっているものが露になると、ネク君の声はますます泣きそうなものになる。
「ぁ……さわる、なぁ……」
漏れる先走りを掬うようにゆびを這わせると、なけなしの力で阻むようにネク君の手に押し返された。
形ばかりの抵抗なのは見ていれば分かることだけれど、押し返されたそのままに屹立から手を離す。
「ほんとに? 触らなくていいんだ?」
「え、ぁ……」
あっさりと離した手を、ネク君の視線が名残惜しそうに追った。こういう反応は素直なのに、ね。
「ほら、いっぱい漏れてきちゃったよ」
耳たぶに口づけながら囁くと、分かりやすくネク君の身体は揺れて、また先端からとろりと先走りが零れる。
「ふ、ぅく……やだ、ぁ……っ」
「いいの? ひくひくしてて、触って欲しそうだよ」
「や……いや、ぁ……んく……も、しゃべんな……!」
僕の一言一言にいちいち反応するように腰を跳ねさせながら、ネク君は僕の口を塞ぐように手のひらを押しつけてきた。
はぁはぁと息を荒げながらのいじらしい抵抗に、思わず笑いが漏れてしまうのが自分でも分かる。震える手首を掴んでほんの少し引き剥がすと、指先に口づけた。
「んっ……んん……う、ゃ」
「僕が喋ると感じちゃう?」
「や、ら……や……っ」
ぴく、ぴく、と痙攣しながら逃げ出そうとする手は強く掴んで、ゆびのまたをじっくりと甘噛みする。小指の方から順々に歯を立てながら、空いた手をネク君のシャツの裾から差し入れた。
するすると胸に這わせていくと、既につんと尖って指先に当たるものを押しつぶすように撫でる。
「ここも硬くして、女の子みたい」
「んく、うぅ……やだ……やだ、ぁっ……!」
くに、くに、と弄くるたびに腰を震わせていては、嫌だなんて言われても何の説得力もないのだが。
ネク君の唯一自由な手は必死に僕の胸を押し返そうとしているけれど、ろくに力の入っていないそれはただしがみついているようにしか見えない。
ネク君と僕の間で揺れる彼の屹立に目をやると、既に白っぽくなった先走りでべたべたになっていた。
「あは、もうこんなに白くなっちゃってるよ。出ちゃいそうだね」
僕の言葉に、ネク君の顔が泣きそうに歪む。一通り舐め終わった手のひらを離すと、力の抜け切ったそれは寂しそうにぱたりと脇に落ちた。それと同時にまたネク君の頭が肩口に押し付けられて、荒く乱れた呼吸の熱を直に僕に伝えてくる。
自由になった手で、つ、と震える屹立を撫でた。
「あ、うぅっ……ん、んん……!」
「ほら、触らなくていいのかい?」
胸への愛撫も続けながら、焦らすようにかりかりと先端の括れをくすぐると、我慢できないようにネク君の腰が跳ねた。
「だ、め……だめぇ……っはぁ、あぅっ」
「どうなの?」
「ん、んっ……さわ、さわって、ぇ……! おね、おねがい……っ」
泣きじゃくりながら腰を擦りつけようとするネク君に笑いかけて、ぱ、と屹立から手を離す。
「だめ。もうこのまま出せるでしょ?」
「あ、ぁっ……やだっ、やぁぁ……」
既に断続的に痙攣しているネク君の身体は、なにもせずともこのまま達してしまいそうだ。
「いいよ、ほら。いってみせて」
それでもこのまま放り出してしまっては可哀想かなと思い、せめてもに囁いた耳元へ柔らかく噛み付いた。
途端にネク君はびくん、と大きく身体を跳ねさせて、あっけなく射精する。
びゅ、びゅ、と吐き出された精液の量が少ない気がするのは、直接的な快感を得られないまま達してしまったせいかもしれない。
「ふ、ぅ……く、う……ぇ」
ぐったりと僕の身体に持たれて呆然としていたネク君は、徐々に状況を理解したのか、くちびるを噛み締めてぽろぽろと泣き出した。
「ネク君?」
「ば、か……ばか、っしゅあ……!」
悪態を吐きながらも、ネク君の腕はぎゅうっと僕の身体にしがみつく。
「おれ、こんな……の、やだ……っ」
「うん?」
「ひ、く……ちゃ、と、さわって……ちゃんと、しろ……よっ……」
嗚咽を漏らして震える背中を撫でながら、思わず苦笑してしまった。
「触るなって言ったの、ネク君なのに」
泣いている子どもに、少しこれは大人げなかったかもしれないけど。
「だ、って……おれ、さいご、に……ちゃんと、言った、っのに……」
ますます泣きじゃくる声に、さすがに苛めすぎたかなと少し反省する。ろくに触られもしないまま射精してしまったのは、さすがにショックが大きいようだ。
「うん、ごめんね」
素直な気持ちで謝罪すると、しがみつく腕にまたぎゅっと力が込められた。
しばらくぽんぽん、と優しく背中を撫でる動作を繰り返していると、ようやく涙が止まったらしいネク君がまだ少ししゃくりあげながらも顔を上げる。
「ふ……お、れ……ヘン、なんだ」
唐突に落とされた呟きに、思わず首をかしげた。
「ヘン?」
「な、んか……ヨシュアのこえ、聞くと……おかしく、なっちゃ」
しゃくりあげる声は揺れていて、不安そうにくちびるが震えている。何よりもまた泣き出しそうなネク君の表情が頼りなくて、そっと頬に手を添えた。
驚かせてしまわないように、震えるくちびるにやんわりと口づける。
「いいよ? ヘンになっても」
「よ、しゅ……」
「僕の声で、気持ちよくなってくれてるんでしょ……?」
ちゅ、とついばむように口づけながら囁くと、またぴくりと肩を震わせる小さな身体がたまらなく愛しい。
所在なさげに僕の膝の上に座り込む腰を、そっと抱き寄せる。
「今度は、ちゃんとね」
なるべく優しく聞こえる声音になるようにと祈りながら囁くと、胸の中でネク君が小さくうなずくのが分かった。
ヨシュアの手のひらが俺の腰をしっかりと支えて、反対の手が後ろに回りこむ。それだけで身体が震えそうになって、堪えるようにヨシュアの肩に額を擦り付けた。
「ん、く……よしゅ、あっ」
しばらくゆるゆると入り口付近をほぐすように動いていたゆびが、つぷ、とナカに入り込む。どんなに慣れてもいつもこの瞬間は緊張してしまうのだけれど、中ほどまでゆびが入り込んでしまえば、力を抜くのはさほど難しいことではなかった。
くちゅ、くちゅ、と控えめに動かされるだけで、反射的にヨシュアの細いゆびをぎゅっと締め付けてしまう。そんな自分が浅ましくて、恥ずかしくて、どうしていいのか分からない。
「大丈夫? 痛くない?」
それでも気づかうヨシュアの声は優しくて、俺の耳には何よりも甘く深く響くから困る。ふんわりと落とされる柔らかな声はどんなに些細な音でもじくじくと全身に広がって、自分が自分でなくなってしまいそうだ。
「ん……うん、ぅん……っ」
大丈夫だから、とうなずき返すと、ほっとしたようにヨシュアが吐息を漏らす。耳元にかかるその吐息を感じてしまったら、どうしても今ヨシュアにキスしたい衝動を抑え切れなくて、おずおずと顔を上げた。
物欲しげに見つめる俺の視線を不思議そうに受け止めるスミレ色を見たら、我慢なんてできるわけない。しがみついた腕に力を入れなおして、無防備に開かれたヨシュアのくちびるに自分のそれを押しつける。
待ちきれないように舌を伸ばす俺にヨシュアはびっくりしたみたいだけど、すぐに優しいキスで応えてくれた。
「ん、んぅ……ふ、ぁ……」
ぬるつく舌を擦り合わせるたびに、ぴちゃ、とはしたない音がして、でもそんなことも気にならないくらいヨシュアとのキスは気持ちいい。
もっともっと、とがっつく俺をあやすようにやんわりとかわして、物足りなさにどんなに求めてもいつもヨシュアのペースにされてしまう。はやる気持ちと緩慢な快感が噛み合わなくて、息継ぎのタイミングも分からなくなる。
「ぅ、や……よしゅ、んんっ……!」
ヨシュアの舌を追いかけるのに夢中になっている間に、増やされたゆびが奥まで突き入れられた。
そのまま、入り込んだゆびがく、く、と粘膜を押し上げる。
「や、あっ……!」
強すぎる快感にびくりと腰が跳ねて、咄嗟に触れ合わせていたくちびるを離した。
「ネク君?」
「あ、だ、だめ……っそこ、やっ」
「ここ?」
「ひゃ、あ……! っめ、だめ……だめぇ……っ」
ほんの少し掠めるだけでびくびくと腰が跳ねてしまう箇所を、長いゆびが容赦なく責め立てる。
離れてなおも触れ合わせてくるくちびるから逃げるように首を振っても、ヨシュアは腰を支えていた手を離すと、その手であっさりと俺の顎を捕らえてしまった。
「キス、まだ途中だよ?」
「ゃ……ま、って……まって……!」
「だーめ。ネク君からおねだりしたくせに」
「やら、ねが……っん、んー……」
そのままくちびるを塞がれて、まさしく蹂躙するという言葉そのままにヨシュアの舌は俺の口内をねぶり回した。
しつこく舌を絡められて、体内のゆびを突き動かされて、もう口を閉じることすらできなくなる。
「は、ふ……んく、んくぅ……んっ、んんっ……」
そんな状態では注がれるヨシュアの唾液を嚥下しきることなんてとてもできなくて、閉じきらない口からとろとろとこぼれては、顎までべたべたになった。
「あれ?」
「は、はぁ……あっ……」
「またいっちゃったんだ」
顎から離れたヨシュアの手がつ、と俺の腹を撫でる感触がなんだかぬるぬるしていて、でもそれが何なのか理解できない。
「ごめんね、気づかなくて」
「ん……んっ……」
「ね」
「う……?」
「もう、入れてもいい?」
ぼうっとする頭ではヨシュアの言葉がよく分からずに首をかしげると、苦笑する声と共にずるりと体内のゆびが抜かれた。ヨシュアはそのまま、かちゃかちゃと自分のベルトを外して前を寛げる。
「ネク君可愛いんだもの」
「よ、しゅ……」
「ほら、勃っちゃった」
露になったヨシュアのものは、既に大きく勃起していた。分からないながらも、なんだかそれがとても嬉しい。よいしょ、とヨシュアの手のひらに腰を持ち上げられて、入り口に熱いものが押し当てられる。
「入れる、よ?」
その熱とヨシュアの声で、ようやく状況を理解した。わけの分からない頭でも身体は正直なもので、どろどろに蕩けきった内部がヨシュアのもののかたちを思い出して、ぎゅうっと収縮する。
「よしゅ、あっ……」
「うん」
「ほし、い……ぅ、ちょうらい……!」
「うん」
そのままゆっくりと腰を落とされて、内部を満たす感触に頭が真っ白になった。
まともな思考など全部飛んでしまって、しがみついたヨシュアの身体と体内の熱だけを確かに感じる。
たまらずにぎゅ、と強く締め付けると、ヨシュアの口から漏れる吐息が耳を熱くさせた。
「ん、ネク君……っきもち、いい?」
は、と堪えきれないように漏らされた息と同時に囁かれた声は掠れていて、なんともいやらしくて、熱くなる耳からじくじくと広がって、そのまま。
「ふ、ゃ、あっ……!」
「え、わっ」
身体のどこかが大きく脈打ったような気がして、びく、びく、と身体が勝手に跳ねる。
自分の身体なのに、何がどうなっているのかわからない。お腹のぬるぬるがさっきよりも酷くなった気がする。
ひく、と震える身体は、どこかが壊れてしまったんじゃないかと怖くなった。
「また、触ってないのにいっちゃったの?」
ふ、と笑う声に、どうしようもなくなって耳を塞いでしまいたくなる。こんなの、違う。
「ん……うぅ、ゃ……ち、がぅ……」
「ネク君?」
「こん、な……ちが……」
こんなの俺じゃないって、信じられなくて、ただふるふると首を振った。
ヨシュアの肩にぐったりと凭れて額を擦り付ける俺の頭を、優しい手のひらがそっと撫でる。泣き濡れた視界に何度も瞬きをしてから顔を上げると、こつん、とヨシュアが額を合わせてくれた。
「そんな顔しないで」
「ぅ、く……」
「ヘンになってもいいよって、言ったじゃない……?」
ちゅ、と優しく濡れた頬に口づけてから、ヨシュアはゆっくりと俺を揺さぶり始めた。
「ふ、ぁ……あ、よしゅ、あっ」
「今度はちゃんと触ってあげるね」
そう言われて、何のことだか分からずにヨシュアのスミレ色を見つめると、達してからもすぐに勢いを取り戻していた屹立をぎゅ、と掴まれた。
「ゃ、あ、あっ」
何度も達したそこは自分の精液でぐちゃぐちゃになっていて、ヨシュアがゆびを動かすたびにいやらしく音を立てる。
「め、よしゅ……っさわ、さわっちゃ、ぁ」
「どうして? ネク君さっき、ちゃんとしてって言ってたでしょ」
思わずしがみついた腕を解いて必死にヨシュアの胸を押し返そうとしても、まったく気にしていない様子でぎゅ、ぎゅ、と擦られた。
そのたびにナカのものを強く食い締めてしまって、駆け抜ける快感にずるずると力が抜けて行く。
「だめ……やだっ……い、いっぺんにさわっちゃ」
「だめなの?」
「ん、んんーっ……」
「いっぺんに、ね……こう?」
「ぅあ、あぁっ……!」
ぐ、と先端を摘まれて、そのまま少し乱暴に突き上げられた。
もはや許容量を超えてしまっている快感に、べそべそと情けなく泣き声を上げるしか術がない。
「く、ふ、ぇ……えあぁ……っあ、あぅ」
「ふふ、気持ちよさそうだね。かわいい声」
「しゅ、あ……も、しんじゃ、ぅ……おれ、っこわれちゃ」
ぐすぐすと漏れる嗚咽に、自分でももう何を言っているのかわからない。
それでも、後から後からこぼれて頬をべたべたにする涙を、ヨシュアの舌が何度も優しく拭ってくれたのだけはわかった。
「うん、大丈夫だよ。壊れたりしないから」
「あーっ、あぁ、ぁ……」
「ナカ、すごいやわらかくなってるの。分かる? 分かんないかな」
「は、ふ……はぁ、は」
「ふふ。だから、いっぱい気持ちよくなってね」
喉を震わせて笑うヨシュアの声に、ずるずると頭の中まで犯されていく。
それから、ヨシュアが二回達するまでに何度も射精してしまいながら、目の前の身体にしがみつくこともできずに意識を飛ばしてしまった。
「ネク君は僕の声やらしいって言うけどさ」
「ん……」
「僕から言わせると、ネク君の声のほうがよっぽどやらしいと思うんだけど」
くたりとヨシュアの胸に凭れながら、その低い体温を満喫していたのに、唐突に落とされた言葉に水を差された気分だ。
「うそ、だ」
「ウソじゃないよ」
ヨシュアはその言葉が一番信用できない。
「どこが」
「どこ? んー、ちょっと滑舌が悪いところとか」
「……」
悪かったな。
「舌足らずなところとか」
「……?」
どこがやらしいのかさっぱり分からない。
「声出さないように、って堪えてるときの声とか」
「っ……」
「あと、やっぱり感じすぎて泣き出しちゃったときの声とかかなぁ」
「も、もういい! それ以上言うな!」
誰かこいつを黙らせてくれ! ともはやヨシュアの口を塞ぐことすら億劫な疲れきった身体で願う。
「おま、おまえのほうがタチ悪い、ぞ」
「どうして?」
「な、んか……ふつーに喋ってても、なんか……」
「やらしい?」
ふふ、と笑う声に最後まで言えずに口ごもった。この笑い声が俺は一番タチが悪いと思うのだけれど。
「それは、困ったね。僕は普通に喋ってるつもりなんだけど」
俺だって、いい加減もう慣れたつもりだった。
「んー、まあ……」
「?」
「またえっちな気分になっちゃったら、いつでも言ってね?」
「……!」
耳元でからかい混じりに囁かれて、びくりと肩を跳ねさせてしまう自分の身体は、やっぱりこの声に慣れるのはこれから先も無理な気がする。
ぐずぐずのメロメロのとろとろになっちゃうネクが好きなんですが、あんまり見かけないので自給自足です。
短くまとまるかな☆と思ってここで更新しますって気軽に言ったんですが、書き上がってみたらエロだけなのに八千字弱という悲しい結果になりました。
通常更新一本分の長さになってしまったので、普通に更新に回そうかな…と思ったんですがいかんせんあまりにも山なし、オチなし、意味なしすぎるので、とりあえず当初の予定通り小話として置いていきます…
なんとなく…オトナの~系列っぽい意識で書いてはいるので、気が向いたら文章ページにもアップするかもしれません、が。
なんか、もうちょっと、肉付けしたい…です…ね。
書いてるときあまりにもノリノリになってしまってまったくエロってどうしてこんなに楽しいんですかね!
あまりぐだぐだ言っていても仕方ないので、続きからどうぞー。
ソファでくつろいでいるネク君の隣にいつも通り腰かけたら、なぜか逃げられた。
逃げられたというか、いつもならくっついて座るところを距離を空けられたというか。一瞬ちいさく肩を跳ねさせたかと思うと、僕から離れるように位置をずらした。
さほど広くもないソファに二人で座っているわけだから、ほんの数センチ程度だけれど。
珍しいこともあるものだと、首をかしげてネク君を見つめる。
「おまえの声、なんか……」
もごもごと、口ごもりながら呟かれた言葉は語尾が弱く、最後まで聞き取れなかった。僕はネク君を見てるのに、ネク君は僕を見てくれない。落ち着かない様子でうろうろと視線を泳がせている。
「うん?」
促すつもりで声をかけると、またネク君の肩が跳ねた。どうしたんだろう。なんだか、様子が変だ。
「僕の声がどうかした?」
俯いて何も言ってくれないネク君の顔を覗き込むように、空けられた数センチの距離を詰める。すると途端にネク君の身体は逃げ出そうとしたけれど、すぐにソファの端に阻まれて追い詰めるのは簡単だった。
ダメ押しに、自身の膝の上をうろうろしていたネク君の手をそっと握る。手を重ねた一瞬またびく、と身体を震えさせたものの、捕らえるようにゆびを絡めるととうとう観念したらしい。
「なん、か……やらしい」
消え入りそうな声でやっと吐き出された言葉の意外さに、さすがに驚いた。次いで、どう反応していいのか分からずに困る。
「それは……褒められてるのか、貶されてるのか、判断がつかないんだけど」
僕の声が好きだと、何度かネク君に言われたときは素直に嬉しく思ったものだけれど、こんなことを言われたのは初めてだ。
「あ、ち、ちがっ……あの、貶してるとかじゃ、なくてっ」
やらしい、なんて褒め言葉ではまず使わないだろう。けれど悪口を言っている風でもなくて、余計にどう捉えていいのか分からない。ネク君は無意味に僕を悪く言ったりしないし、というような自惚れた考えも頭をもたげる。
ネク君自身どうしていいのか分からないとでもいうように、おずおずと視線を上げると、必死に言葉を選んでいる様子でぽつぽつと口を開いた。
「今日、洗濯物取り込んでるとき……歌ってただろ」
「う、ん? そうだっけ」
「歌ってたんだよ。洋楽、あんま分かんないけど……」
言われて、思い返すと確かに歌っていたかもしれない。鼻歌ならよく歌っている自覚はあるけれど、そう言われると今日はなんとなく気分がよくて口に出してしまっていた気がする。殆ど意識していないから、覚えていないのだけれど。
最近の曲でも、演歌でも、童謡でもなんでも歌うけれど、今日は洋楽だったらしい。
「それ、聞いてたら、なんか……」
「なんか?」
「……」
それ以上は言葉が見つからなかったのか、またネク君は俯いてしまった。
一生懸命説明してくれたネク君には悪いのだけれど、正直先ほどから僕が喋るたびに身体を震わせるのが面白くてしょうがない。
ゆびを絡めて握った手を、そっと引っ張る。
「ふふ」
「っ……」
思わず漏れた笑い声に、ネク君は何かを我慢するようにぎゅっと目を瞑った。
「ね、おいで」
反対の手で赤くなった頬をするすると撫でると、ネク君はもう抵抗する気をなくしたようで、腕を引かれるままに素直に僕の膝の上に座る。
「僕の声でやらしい気分になっちゃったんだ?」
膝にかかる重みと熱を愛しく思いながらわざとらしく耳元で囁くと、ひく、とネク君の頭が揺れた。
「う、るさいっ……」
強がりを漏らしながらも、その声も身体も震えていては、僕からすると微笑ましく感じられるだけなのだけれど。
「でも、僕は普通に喋ってるだけだし。やらしいのはネク君のほうじゃない?」
「そ……んなの、ちが……」
膝の上で身じろぎながら、ともすれば今にも逃げ出しそうな腰をぐ、と捕まえる。ネク君の汗ばんだ手を離して、そのまま下肢にゆびを滑らせた。
「あ、勃ってきちゃったね。まだ何もしてないのに」
「ん、んくぅ……っや……」
強い性感を与えないように服の上からそっと撫でると、既に形を成しているものが感触で分かる。
ふるふると揺れる頭が肩口に押し付けられるのを感じながら、窮屈そうなネク君のズボンを下着ごと脱がせた。
既に殆ど立ち上がってしまっているものが露になると、ネク君の声はますます泣きそうなものになる。
「ぁ……さわる、なぁ……」
漏れる先走りを掬うようにゆびを這わせると、なけなしの力で阻むようにネク君の手に押し返された。
形ばかりの抵抗なのは見ていれば分かることだけれど、押し返されたそのままに屹立から手を離す。
「ほんとに? 触らなくていいんだ?」
「え、ぁ……」
あっさりと離した手を、ネク君の視線が名残惜しそうに追った。こういう反応は素直なのに、ね。
「ほら、いっぱい漏れてきちゃったよ」
耳たぶに口づけながら囁くと、分かりやすくネク君の身体は揺れて、また先端からとろりと先走りが零れる。
「ふ、ぅく……やだ、ぁ……っ」
「いいの? ひくひくしてて、触って欲しそうだよ」
「や……いや、ぁ……んく……も、しゃべんな……!」
僕の一言一言にいちいち反応するように腰を跳ねさせながら、ネク君は僕の口を塞ぐように手のひらを押しつけてきた。
はぁはぁと息を荒げながらのいじらしい抵抗に、思わず笑いが漏れてしまうのが自分でも分かる。震える手首を掴んでほんの少し引き剥がすと、指先に口づけた。
「んっ……んん……う、ゃ」
「僕が喋ると感じちゃう?」
「や、ら……や……っ」
ぴく、ぴく、と痙攣しながら逃げ出そうとする手は強く掴んで、ゆびのまたをじっくりと甘噛みする。小指の方から順々に歯を立てながら、空いた手をネク君のシャツの裾から差し入れた。
するすると胸に這わせていくと、既につんと尖って指先に当たるものを押しつぶすように撫でる。
「ここも硬くして、女の子みたい」
「んく、うぅ……やだ……やだ、ぁっ……!」
くに、くに、と弄くるたびに腰を震わせていては、嫌だなんて言われても何の説得力もないのだが。
ネク君の唯一自由な手は必死に僕の胸を押し返そうとしているけれど、ろくに力の入っていないそれはただしがみついているようにしか見えない。
ネク君と僕の間で揺れる彼の屹立に目をやると、既に白っぽくなった先走りでべたべたになっていた。
「あは、もうこんなに白くなっちゃってるよ。出ちゃいそうだね」
僕の言葉に、ネク君の顔が泣きそうに歪む。一通り舐め終わった手のひらを離すと、力の抜け切ったそれは寂しそうにぱたりと脇に落ちた。それと同時にまたネク君の頭が肩口に押し付けられて、荒く乱れた呼吸の熱を直に僕に伝えてくる。
自由になった手で、つ、と震える屹立を撫でた。
「あ、うぅっ……ん、んん……!」
「ほら、触らなくていいのかい?」
胸への愛撫も続けながら、焦らすようにかりかりと先端の括れをくすぐると、我慢できないようにネク君の腰が跳ねた。
「だ、め……だめぇ……っはぁ、あぅっ」
「どうなの?」
「ん、んっ……さわ、さわって、ぇ……! おね、おねがい……っ」
泣きじゃくりながら腰を擦りつけようとするネク君に笑いかけて、ぱ、と屹立から手を離す。
「だめ。もうこのまま出せるでしょ?」
「あ、ぁっ……やだっ、やぁぁ……」
既に断続的に痙攣しているネク君の身体は、なにもせずともこのまま達してしまいそうだ。
「いいよ、ほら。いってみせて」
それでもこのまま放り出してしまっては可哀想かなと思い、せめてもに囁いた耳元へ柔らかく噛み付いた。
途端にネク君はびくん、と大きく身体を跳ねさせて、あっけなく射精する。
びゅ、びゅ、と吐き出された精液の量が少ない気がするのは、直接的な快感を得られないまま達してしまったせいかもしれない。
「ふ、ぅ……く、う……ぇ」
ぐったりと僕の身体に持たれて呆然としていたネク君は、徐々に状況を理解したのか、くちびるを噛み締めてぽろぽろと泣き出した。
「ネク君?」
「ば、か……ばか、っしゅあ……!」
悪態を吐きながらも、ネク君の腕はぎゅうっと僕の身体にしがみつく。
「おれ、こんな……の、やだ……っ」
「うん?」
「ひ、く……ちゃ、と、さわって……ちゃんと、しろ……よっ……」
嗚咽を漏らして震える背中を撫でながら、思わず苦笑してしまった。
「触るなって言ったの、ネク君なのに」
泣いている子どもに、少しこれは大人げなかったかもしれないけど。
「だ、って……おれ、さいご、に……ちゃんと、言った、っのに……」
ますます泣きじゃくる声に、さすがに苛めすぎたかなと少し反省する。ろくに触られもしないまま射精してしまったのは、さすがにショックが大きいようだ。
「うん、ごめんね」
素直な気持ちで謝罪すると、しがみつく腕にまたぎゅっと力が込められた。
しばらくぽんぽん、と優しく背中を撫でる動作を繰り返していると、ようやく涙が止まったらしいネク君がまだ少ししゃくりあげながらも顔を上げる。
「ふ……お、れ……ヘン、なんだ」
唐突に落とされた呟きに、思わず首をかしげた。
「ヘン?」
「な、んか……ヨシュアのこえ、聞くと……おかしく、なっちゃ」
しゃくりあげる声は揺れていて、不安そうにくちびるが震えている。何よりもまた泣き出しそうなネク君の表情が頼りなくて、そっと頬に手を添えた。
驚かせてしまわないように、震えるくちびるにやんわりと口づける。
「いいよ? ヘンになっても」
「よ、しゅ……」
「僕の声で、気持ちよくなってくれてるんでしょ……?」
ちゅ、とついばむように口づけながら囁くと、またぴくりと肩を震わせる小さな身体がたまらなく愛しい。
所在なさげに僕の膝の上に座り込む腰を、そっと抱き寄せる。
「今度は、ちゃんとね」
なるべく優しく聞こえる声音になるようにと祈りながら囁くと、胸の中でネク君が小さくうなずくのが分かった。
ヨシュアの手のひらが俺の腰をしっかりと支えて、反対の手が後ろに回りこむ。それだけで身体が震えそうになって、堪えるようにヨシュアの肩に額を擦り付けた。
「ん、く……よしゅ、あっ」
しばらくゆるゆると入り口付近をほぐすように動いていたゆびが、つぷ、とナカに入り込む。どんなに慣れてもいつもこの瞬間は緊張してしまうのだけれど、中ほどまでゆびが入り込んでしまえば、力を抜くのはさほど難しいことではなかった。
くちゅ、くちゅ、と控えめに動かされるだけで、反射的にヨシュアの細いゆびをぎゅっと締め付けてしまう。そんな自分が浅ましくて、恥ずかしくて、どうしていいのか分からない。
「大丈夫? 痛くない?」
それでも気づかうヨシュアの声は優しくて、俺の耳には何よりも甘く深く響くから困る。ふんわりと落とされる柔らかな声はどんなに些細な音でもじくじくと全身に広がって、自分が自分でなくなってしまいそうだ。
「ん……うん、ぅん……っ」
大丈夫だから、とうなずき返すと、ほっとしたようにヨシュアが吐息を漏らす。耳元にかかるその吐息を感じてしまったら、どうしても今ヨシュアにキスしたい衝動を抑え切れなくて、おずおずと顔を上げた。
物欲しげに見つめる俺の視線を不思議そうに受け止めるスミレ色を見たら、我慢なんてできるわけない。しがみついた腕に力を入れなおして、無防備に開かれたヨシュアのくちびるに自分のそれを押しつける。
待ちきれないように舌を伸ばす俺にヨシュアはびっくりしたみたいだけど、すぐに優しいキスで応えてくれた。
「ん、んぅ……ふ、ぁ……」
ぬるつく舌を擦り合わせるたびに、ぴちゃ、とはしたない音がして、でもそんなことも気にならないくらいヨシュアとのキスは気持ちいい。
もっともっと、とがっつく俺をあやすようにやんわりとかわして、物足りなさにどんなに求めてもいつもヨシュアのペースにされてしまう。はやる気持ちと緩慢な快感が噛み合わなくて、息継ぎのタイミングも分からなくなる。
「ぅ、や……よしゅ、んんっ……!」
ヨシュアの舌を追いかけるのに夢中になっている間に、増やされたゆびが奥まで突き入れられた。
そのまま、入り込んだゆびがく、く、と粘膜を押し上げる。
「や、あっ……!」
強すぎる快感にびくりと腰が跳ねて、咄嗟に触れ合わせていたくちびるを離した。
「ネク君?」
「あ、だ、だめ……っそこ、やっ」
「ここ?」
「ひゃ、あ……! っめ、だめ……だめぇ……っ」
ほんの少し掠めるだけでびくびくと腰が跳ねてしまう箇所を、長いゆびが容赦なく責め立てる。
離れてなおも触れ合わせてくるくちびるから逃げるように首を振っても、ヨシュアは腰を支えていた手を離すと、その手であっさりと俺の顎を捕らえてしまった。
「キス、まだ途中だよ?」
「ゃ……ま、って……まって……!」
「だーめ。ネク君からおねだりしたくせに」
「やら、ねが……っん、んー……」
そのままくちびるを塞がれて、まさしく蹂躙するという言葉そのままにヨシュアの舌は俺の口内をねぶり回した。
しつこく舌を絡められて、体内のゆびを突き動かされて、もう口を閉じることすらできなくなる。
「は、ふ……んく、んくぅ……んっ、んんっ……」
そんな状態では注がれるヨシュアの唾液を嚥下しきることなんてとてもできなくて、閉じきらない口からとろとろとこぼれては、顎までべたべたになった。
「あれ?」
「は、はぁ……あっ……」
「またいっちゃったんだ」
顎から離れたヨシュアの手がつ、と俺の腹を撫でる感触がなんだかぬるぬるしていて、でもそれが何なのか理解できない。
「ごめんね、気づかなくて」
「ん……んっ……」
「ね」
「う……?」
「もう、入れてもいい?」
ぼうっとする頭ではヨシュアの言葉がよく分からずに首をかしげると、苦笑する声と共にずるりと体内のゆびが抜かれた。ヨシュアはそのまま、かちゃかちゃと自分のベルトを外して前を寛げる。
「ネク君可愛いんだもの」
「よ、しゅ……」
「ほら、勃っちゃった」
露になったヨシュアのものは、既に大きく勃起していた。分からないながらも、なんだかそれがとても嬉しい。よいしょ、とヨシュアの手のひらに腰を持ち上げられて、入り口に熱いものが押し当てられる。
「入れる、よ?」
その熱とヨシュアの声で、ようやく状況を理解した。わけの分からない頭でも身体は正直なもので、どろどろに蕩けきった内部がヨシュアのもののかたちを思い出して、ぎゅうっと収縮する。
「よしゅ、あっ……」
「うん」
「ほし、い……ぅ、ちょうらい……!」
「うん」
そのままゆっくりと腰を落とされて、内部を満たす感触に頭が真っ白になった。
まともな思考など全部飛んでしまって、しがみついたヨシュアの身体と体内の熱だけを確かに感じる。
たまらずにぎゅ、と強く締め付けると、ヨシュアの口から漏れる吐息が耳を熱くさせた。
「ん、ネク君……っきもち、いい?」
は、と堪えきれないように漏らされた息と同時に囁かれた声は掠れていて、なんともいやらしくて、熱くなる耳からじくじくと広がって、そのまま。
「ふ、ゃ、あっ……!」
「え、わっ」
身体のどこかが大きく脈打ったような気がして、びく、びく、と身体が勝手に跳ねる。
自分の身体なのに、何がどうなっているのかわからない。お腹のぬるぬるがさっきよりも酷くなった気がする。
ひく、と震える身体は、どこかが壊れてしまったんじゃないかと怖くなった。
「また、触ってないのにいっちゃったの?」
ふ、と笑う声に、どうしようもなくなって耳を塞いでしまいたくなる。こんなの、違う。
「ん……うぅ、ゃ……ち、がぅ……」
「ネク君?」
「こん、な……ちが……」
こんなの俺じゃないって、信じられなくて、ただふるふると首を振った。
ヨシュアの肩にぐったりと凭れて額を擦り付ける俺の頭を、優しい手のひらがそっと撫でる。泣き濡れた視界に何度も瞬きをしてから顔を上げると、こつん、とヨシュアが額を合わせてくれた。
「そんな顔しないで」
「ぅ、く……」
「ヘンになってもいいよって、言ったじゃない……?」
ちゅ、と優しく濡れた頬に口づけてから、ヨシュアはゆっくりと俺を揺さぶり始めた。
「ふ、ぁ……あ、よしゅ、あっ」
「今度はちゃんと触ってあげるね」
そう言われて、何のことだか分からずにヨシュアのスミレ色を見つめると、達してからもすぐに勢いを取り戻していた屹立をぎゅ、と掴まれた。
「ゃ、あ、あっ」
何度も達したそこは自分の精液でぐちゃぐちゃになっていて、ヨシュアがゆびを動かすたびにいやらしく音を立てる。
「め、よしゅ……っさわ、さわっちゃ、ぁ」
「どうして? ネク君さっき、ちゃんとしてって言ってたでしょ」
思わずしがみついた腕を解いて必死にヨシュアの胸を押し返そうとしても、まったく気にしていない様子でぎゅ、ぎゅ、と擦られた。
そのたびにナカのものを強く食い締めてしまって、駆け抜ける快感にずるずると力が抜けて行く。
「だめ……やだっ……い、いっぺんにさわっちゃ」
「だめなの?」
「ん、んんーっ……」
「いっぺんに、ね……こう?」
「ぅあ、あぁっ……!」
ぐ、と先端を摘まれて、そのまま少し乱暴に突き上げられた。
もはや許容量を超えてしまっている快感に、べそべそと情けなく泣き声を上げるしか術がない。
「く、ふ、ぇ……えあぁ……っあ、あぅ」
「ふふ、気持ちよさそうだね。かわいい声」
「しゅ、あ……も、しんじゃ、ぅ……おれ、っこわれちゃ」
ぐすぐすと漏れる嗚咽に、自分でももう何を言っているのかわからない。
それでも、後から後からこぼれて頬をべたべたにする涙を、ヨシュアの舌が何度も優しく拭ってくれたのだけはわかった。
「うん、大丈夫だよ。壊れたりしないから」
「あーっ、あぁ、ぁ……」
「ナカ、すごいやわらかくなってるの。分かる? 分かんないかな」
「は、ふ……はぁ、は」
「ふふ。だから、いっぱい気持ちよくなってね」
喉を震わせて笑うヨシュアの声に、ずるずると頭の中まで犯されていく。
それから、ヨシュアが二回達するまでに何度も射精してしまいながら、目の前の身体にしがみつくこともできずに意識を飛ばしてしまった。
「ネク君は僕の声やらしいって言うけどさ」
「ん……」
「僕から言わせると、ネク君の声のほうがよっぽどやらしいと思うんだけど」
くたりとヨシュアの胸に凭れながら、その低い体温を満喫していたのに、唐突に落とされた言葉に水を差された気分だ。
「うそ、だ」
「ウソじゃないよ」
ヨシュアはその言葉が一番信用できない。
「どこが」
「どこ? んー、ちょっと滑舌が悪いところとか」
「……」
悪かったな。
「舌足らずなところとか」
「……?」
どこがやらしいのかさっぱり分からない。
「声出さないように、って堪えてるときの声とか」
「っ……」
「あと、やっぱり感じすぎて泣き出しちゃったときの声とかかなぁ」
「も、もういい! それ以上言うな!」
誰かこいつを黙らせてくれ! ともはやヨシュアの口を塞ぐことすら億劫な疲れきった身体で願う。
「おま、おまえのほうがタチ悪い、ぞ」
「どうして?」
「な、んか……ふつーに喋ってても、なんか……」
「やらしい?」
ふふ、と笑う声に最後まで言えずに口ごもった。この笑い声が俺は一番タチが悪いと思うのだけれど。
「それは、困ったね。僕は普通に喋ってるつもりなんだけど」
俺だって、いい加減もう慣れたつもりだった。
「んー、まあ……」
「?」
「またえっちな気分になっちゃったら、いつでも言ってね?」
「……!」
耳元でからかい混じりに囁かれて、びくりと肩を跳ねさせてしまう自分の身体は、やっぱりこの声に慣れるのはこれから先も無理な気がする。
ぐずぐずのメロメロのとろとろになっちゃうネクが好きなんですが、あんまり見かけないので自給自足です。
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