アナログ絵のスキャン方法について
イラストについていただく質問の中で、画材の次にスキャンの仕方を教えて欲しいというのが多かったので、ちょっとまとめてみることにしました。
今回はサイト用の絵という前提ですが、印刷用のものも解像度や保存形式が違うだけで大体同じです。
ちなみにソフトなどの環境はこんな感じ。

スキャナ:EPSON GT-S600
使用ソフト:フォトショップエレメンツ

画像多めなので、続きからどうぞー。

続き▽
Posted by 菘みかん 21:35 | 原稿製作手順 | comments (x) | trackback (x)
原稿製作手順的な何か
ひとことでご希望いただいたので、僭越ながら菘の原稿製作手順を整理してまとめてみました。
な、何も特別なことはしていないので…暇つぶし半分にしていただけたらなーと思います。
とりあえず今回ちょうど脱稿したばかりなので、クジャ様本をサンプルに。

ある日突然、空からネタが降ってくる。本を作ることを決意する。

頭の中で気が済むまでこねくり回す(一週間~一ヶ月)
今回は締切まで時間がなかったので、一週間くらい。
ちなみにわたしのネタはいつも台詞から降ってきて、この台詞が言わせたい!どうしたらいいの!
という感じで膨らませていきます。
最終的に地の文のない小説…というか演劇の台本みたいな感じで落ち着きます。

適当な紙に小さいネームを起こす。絵コンテ?っていうんでしょうか(一日くらい)

いつもは作らないんですが、今回見開きページなんかがあって混乱すると困るなーと思って作ってみました。
でもこれが案外やりやすかったので、次から普通に作るかもです。
紙は本当に適当なので、表紙の下描きの裏紙です。
ネームを起こす時点になると演劇の台本みたいなネタが、頭の中で勝手にコマ割されたかたちで再生されます。昔はこれができなくてコマ割が苦手でした。

B5のコピー用紙にネームを切る(一日で切れるときもあれば、一週間かかるときもあります)
今回は四日くらい。

ネームから下描きへクラスチェンジ(一日くらい)

ネームの上から形を整える感じで、下描きをがりがり描く。
汚いネームに被せて描く上、消しゴムも使わないので相当汚いです。
時間がないときはこの工程は飛ばします。

トレース台を使って、原稿用紙に直接ペン入れ(三~四日くらい)
消しゴムかけが嫌なので、一発本番でいきます。時間も短縮できてお得。
ちなみにペンは日光の丸ペン、インクは製図用って書いてあるやつ、背景・ふきだしはコピックのマルチライナー0.05を使ってます。
枠線はなんだこれ…マルチライナーの0.8ですかね。
でもこれは値段が安かったから…なので、本当はピグマの0.8が使いやすいです。

そのままベタに突入(二日くらい)

一番好きな作業です。このために原稿やってると言ってもいいくらい。
頭とお尻にそれぞれペン先がついているタイプの筆ペンの、細くて固い方で大体全部やります。
いつもトーン作業がぎりぎりなので、トーン貼らなくても一応本として出せるくらいまで持って行きます。
一コマ全面ベタ、みたいなところはデジタルでやるので飛ばし。
ここまですべてアナログです。

スキャンしてコミスタでトーン貼り(スキャン一日、トーン二日くらい)

デジタル作業はまだ二回目なので取り込みに試行錯誤しつつ…
フォトショでゴミとって若干濃くして、コミスタで閾値100くらいにして突っ込みます。
線が太るのが一番嫌なので、かすれてしまう線は飛ばすくらいの気持ちで取り込み。
でもまだ完成品が手元にないので結果が分かりません。太ってませんように!
トーンセンスがないので、網トーン、グラデトーン、木の影くらいしか使えません。
基本トーン大好き!
服とか目とか空とか木とか貼ったあたりで満足します。
いつか人物とかまで細かく影トーンを貼るのが夢ですが、出来たためしがありません。憧れの60L10%…
そうえばコミスタは台詞の打ち込みがとても楽で感動しました。

保存してへろへろになりながらFTP入稿。

大体こんなところ…ですかね。ほんとに普通なことしかやってなくてすみません。
作業全部デジタル、とかも憧れるんですが、データが消失したらと思うと恐ろしくてトーン以外アナログです。
最悪トーンは貼り直せる、とか思って。

ちなみに小説だと、

ネタが降ってくる

頭の中でこねくり回す(一週間~一ヶ月)

メモ帳に向かってひたすら打つ(一週間)

ワードで体裁を整える

PDFに書き出したあと、PSDに変換してFTP入稿

になります。なんというシンプルさ。惚れてしまいそう。小説楽しいです。
ちなみにフォントサイズ9、段組二段の27文字-22行とかでやってます。ページ数の都合で多少いじりますが。

こんな感じで大丈夫でしょうか。
何か気になるところなどありましたら、お気軽に聞いてやってくださいー。

続きでひとことお返事です。

続き▽
Posted by 菘みかん 21:22 | 原稿製作手順 | comments (0) | trackback (0)