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2014.05.11 深い海の夢の終わりに

「海が近くなってきたな」

 潮の匂いが嫌いな隣の同行者の方へ振り向くと、相変わらずどこか白い顔色で、それでも珍しく、チズリートは窓の外の海を直視するように見つめていた。

「平気か?」
「ええ。この辺りまで潮の匂いが届くとは思っていませんでした」

 舗装された行路を進む馬車のリズムに揺られながら、チズが何度かがまばたきをする。

「こんな大量の塩水に囲まれて暮らしてるんだから、魚ってやつは随分とたいした生き物だよ」

 人間がこんな大量の塩水と一緒に暮らすには、帆船や航海といった知識の蓄積が必要不可欠だった。
 塩水の中で暮らすなんて、まず一番に舌がイカレそうだな、と頭の中で想像して思わずうんざりしてしまう。食道楽とは縁の遠い話だ。

「……ラジカさんはご存知かもしれませんが」

 ふっと、チズが口を開く。

「ここよりもっと東の方では、塩は死を清めるものとされているそうです」

 ああ、と簡単な相槌を打つ。
 ラジカの暮らしていた国でも、似たような価値観は存在した。塩は悪霊払いにも用いられるし、儀式の時にも聖別の際にも重宝される。

「海水が塩分を含んでいるのは、死を清めるためだとしたら」

 ラジカも、チズの視線を追うように窓の外の海へ目を向ける。

「海にはそれだけ、死が蔓延しているのでしょうか」

 チズにとって、海とは生命の住処ではなく、死の宿る異世界なのかもしれない。

「……おかしなことを言う奴だな」
「……すみません、この間までずっと本を読んでいたから、変なことを考えたんだと思います」

 ふっと、思いついたままの疑問をぶつけた。

「人間の涙が塩辛いのも、死を清めるためか?」
「……そこまでは思い至ってませんでした」

 だとしたら、チズの思考は死や清めというよりは、やはり海に向かって煮詰められたものだったのだろう。

「……………………ナーデルは、よく寝てるみたいだな」
「はい」

 何かあればすぐに騒ぎ出すナーデルとチズのやりとりは、最近、とみに静かだ。

「……最近」

 ぽつり、ぽつりと静かに、チズが言葉を探している。

「……ナーデルがよく寝ているんです」
「そうだな、長旅だから、疲れてないといいんだが」

 実際、ラジカの目的とする禁書を探す旅は、ここからまだ馬車を乗り継ぎ、船で海を渡った先にまで続く。
 物見遊山代わりに、チズに少しでも多くのものを見せてやろうと、彼の視野に少しでも何かを残せればと思って連れ出した旅は、まだ行程の半ばを過ぎたばかりだった。

「……最近、眠っていたり、ぼーっとしていたり、」

 チズの声はどこか消え入りそうなほど弱々しく、そしてたどたどしい。

「それに、段々、最近、彼の声が、」

 それはまるで、自分で自分の言葉の先を恐れているかのようだった。

「……遠くなったり……聞こえなくなったり……」

 自分で自分の言った言葉を、打ち消そうとするかのようにチズの言葉が早口になる。

「……僕の耳は、おかしくなってしまったんでしょうか? でも、耳だけはないんです。ときどき、彼の姿がひどくぼやっとしたものに見えたり、ひどいと、どこにるのか分からなくなってしまって、」

 不安を打ち消そうとすればするほど、新しい不安が生まれていく。
 チズはその不安の堂々巡りの、渦中で立ちすくんでいる。

「……振り向くと……覚えのないぬいぐるみがいて……僕は……」
「チズ」

 ラジカが撫でるようにチズの頭の上に手を乗せると、チズは突然、現実に引き戻されたかのようにはっとして、ラジカの顔を見上げた。
 そして、深いため息とともに目をつむる。

「海が近づくと、僕は、すごく嫌な気持ちになるんです」

 うっすらを瞼を持ち上げて、どこか夢をみるようにチズが、ラジカの頭を撫でる感触に身を任せる。

「……海に近づいていくほど……ナーデルが……どこかに行ってしまいそうな気がして……」
「……ナーデルは、お前が望む限りどこかに行ってしまったりはしないよ」
「……ラジカさん」

 目をはっきりと開き、顔を上げ、チズがラジカをじっと見つめる。
 水色の髪の合間から、嘘を吐くことを許さない澄んだアメジストの瞳が覗くのだ。

「俺も、ロゾバもそうさ。ナーデルだって、親友の元を勝手にいなくなったりはしないさ。でもな、チズ」

 二度、三度、頭を撫でる速度に合わせて少し、間を空ける。

「俺たちは生きてるんだ。だから、どこかで一度、別れの挨拶をすることもあれば、またどこかで顔を合わせることもある。永遠に会えないこともあるかもしれない。それでもやるべきことがあるから、俺はここに来た」

 居心地の良い家を出た。
 望めば、永遠に続きそうな時間だった。ずいぶんと色々なものを得て、久しく触れてなかったものに触れられる日々だった。

「……ラジカさんは、」

 考え込むように何度か、ゆっくりとまばたきをしてから、チズは自分が何をラジカに尋ねたいのかを見定めたらしい。

「ラジカさんは、このまま、ロゾバに会えなくなっても後悔しないんですか?」
「するさ」

 ラジカには呪いがある。
 海の神の呪いだ。長い時間をかけてゆっくり、ラジカは自分の神と同じ道へと近づいていく。意識も残らず、やがては人間のことなど忘れて魚を、人間を食い漁る。
 そして、もしその時に親しい人間の人生が犠牲になるようなことがあるのだとしたら、やはりラジカはそれを望まないし、そんな神としての生はどうにも癪だ、とも思う。

「するけれど、それであいつと過ごした日々が消えてなくなる訳じゃないからな。思い出すのはまあ、最初はしんどいだろうが」

 そういう経験は何度かしたが、同じことをもう何度か繰り返しても、慣れることはないだろうと思う。

「それでも、俺はあいつと過ごした日々は忘れられないよ」

 ロゾバ。褐色に淡いブロンドの、どこか無気力さすら感じさせるような穏やかで、無抵抗の男だった。困ったように微笑む姿を見るのが好きだった。

「もし、このままもう会うことがなくなったとしても、あのとき俺が出来うる限りのことをあいつにしてやったって思えるように毎日、あの家で過ごしてきたんだ」
「……僕は」

 考え込むように再び、チズが瞼を伏せる。

「……僕は毎日、ナーデルと、ラジカさんと、ロゾバさんと暮らして、大変だったけど毎日、それなりに幸せで、」

 少し不安定に揺れた声で、思い出すようにチズがゆっくりと語る。

「……僕は、分からないけれど、多分、とても後悔していて」

 ラジカはそれを、わずかに相槌だけ打ちながら続きを待つ。

「……取り戻したくて……楽しい時間がたくさん欲しくて……」

 目を瞑ったチズは、まるで半ば、夢を見ているかのようだ。

「……ずっとずっと……楽しければいいのにって思ってて……でも、ずっと楽しくいたいから、ずっとナーデルを付きあわせてしまって」

 隣に座らせた熊のぬいぐるみの腕を、本当は握りたかったのだろう。けれども、寝ているところを起こしたくないかったのかもしれない。
 代わりに、チズがラジカの服の端を掴んで、ひどく痛そうなくらいに握りしめる。

「……ナーデルは、疲れてしまったのかもしれません」
「……休ませてやればいいさ。誰にだって、休暇は必要さ」

 チズの後頭部を、包み込むようにしてそっと肩の方へ抱き寄せた。

「次の街に行ったら、少し長めに滞在を取ろう。帰りはちと遅れちまうがまあ、手紙でも出すとして」

 ロゾバのことだ、また鞄に下着を詰めるようなずぼらをしていなければいいのだが。

「……休みながら、まあ、少しずつでも進めばいいのさ」
「……」

 一度に全てを終わらせようとしたら、それはチズでなくても、誰でなくても疲れてしまうに決まっている。
 チズは無理を無理と思わないところがあって、それは多分、ひどく生真面目な彼が常になにか、追い立てられるように思い詰めているところに起因しているのだ。

「……すこし、僕も、眠っても大丈夫ですか?」
「馬車疲れだな。寝とけよ、成長期」
「……だから、僕は成長期はとっくに終わって」
「ああ、いや、そうなんだが。まあでも、体力が見た目相応なのはしょうがないしな」

 つい見た目のせいで子供扱いしてしまうが、実際のチズは17才の、もう青年なのだという。見た目にはどう見ても精々、13より上ということはなさそうなのだが。

「お前さんのその症状も、いったい、いつになったら治るのやら」
「……今は休むから、そういう疑問は後回しにすることにしました」
「そりゃあいい。ゆっくり休んで、備えてくれ」

 ラジカの肩によりかかったまま、一度だけ軽く目礼したチズが瞼を下す。
 馬車の揺れに身を任せ、ラジカに体重を預けたまま、チズは静かに微睡みはじめたようだった。

「おやすみチズ、良い夢を。起きたらまた、沢山の話をしておくれ」

 チズの遥かな夢の終わりは、長い長い冬眠の終わりの春は、どこからやってくるのだろう。


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チズが自分の妄想と決別する日が来るとしたら、それはある日突然になのか、それともゆっくりとやってくるのか、みたいなことを考えながらぼーっとしていました。
もし元の年齢(見た目)に戻る日が来るとしたら、それは彼が子供=ナーデルとの一人遊びの世界からの卒業の時なのかなーとか。

そしてもしそういう日が来るのだとしたら、ラジカはきっと出来うる限りの手段でチズを支えるんだろうなぁと思います。

00:50 | 他キャラレンタル

2014.02.14 塩と砂糖

 ああ、と最初に匂いを嗅ぎつけたのはロゾバだった。
 褐色の肌に淡い金色の髪の毛を揺らして、はて、というようにおっとりと首をかしげる。穏やかだとも、覇気が薄いともとれる視線だ。

「潮の匂いがする……」
「海水? 生け簀かね、この辺りだと珍しいな」

 目ざといラジカが、一度気になると止まらないとばかりにキョロキョロ、近くの店を観察し始める。
 案の定、海産物を扱っているらしいレストランの横の通路では、人が一人入りそうな大きさの水槽を、何人がかりという大作業で運び込んでいた。食べる前の魚をあの中に入れて観賞できるようにする趣向らしい。

「……あの……」

 珍しい趣向だな、悪趣味な気もするけど、なんて散漫に話題を交わす大人二人の間に、少し神経質そうなチズの少年らしい声が入り込む。
 憂鬱げな視線はふらふらと定まりが悪く、あまり店の中を見ないようにしているようだった。

「……家に戻りませんか? 申し訳ないんですが、食欲が……その……なくなってしまって……」

 こうなると、大人二人の態度は一気に大人げなくなる。
 二人が二人とも、心配でたまらないと言いたげに落ち着きがなくなって、ラジカもロゾバもあれやこれやととにかく、チズを口うるさく心配するのだ。

「あれま。なんだ、どうした。熱か? 吐き気? 貧血か? おぶってやろうか?」
「大丈夫か? その辺りの店で、休めそうな程度なら場所を探すが」

 実年齢は違うとは言え、見た目にはこの中で一番、幼く見えるはずのチズの方が冷静に振る舞っているように見える図というのはいかがなものなのだろう。

「いえ……家に、戻って少し休めば平気だと思うので……」

◇ ◆ ◇

 ベッドに戻るほどではないからと、ソファーの上で寝転がっているチズがふっと、ラジカの手の中へ目を向ける。
 ここしばらくルームシェアで暮らして長いが、ラジカがこういったものを出しているところを初めて見たのだろう。

「……アロマか何かですか?」

 立ち上がったラジカがぽんぽん、手癖か何かのようにチズの頭をなでる。チズはすこし座りが悪そうな顔をするが、逃げるほどでもないような、というような微妙な迷いを見せている。
 猫を飼っていたら、こんな気分になるのかねと内心でだけ一人ごちて、ラジカはチズに見えるようにいくつか、小さくてアクセサリーのような色とりどりのアロマキャンドルを順番に見せた。

「そう、植物系のな。ハーブとか、食べ物とか、けっこう色々あるぞ。どれか、好きなのがあれば焚いてやるんだが」
「……僕は、そういったものはあまり……ラジカさんがお好きなものが一番だと思います。え、なに? ナーデル、甘い匂いが?」
「はは、ナーデルはお菓子の匂い希望か。でも、もうちょっとでオヤツだからな、我慢してくれ。チズ、この本を片してくるから、それまで大人しく寝てろよ。ナーデル、チズが勝手に置きださないよう、よく見ておいてくれ」

 実際、ラジカにはチズが言うような、ナーデルの行動は見えない。ただ、クマのぬいぐるみを使って、チズが一人芝居をしているだけだ。
 ただ、会って最初に少し話しただけでピンときたが、チズは確実に「そこ」に「ナーデル」と言う青年がいる、と思っている。チズの語るナーデルは、言葉を持たない。黒のくせ毛に褐色の肌、紫の瞳を持っていて、常に身振り手振りでチズと意志の疎通を図っている。
 あのクマに何かいるのは本当だろう、とラジカには分かる。
 ただ、それはチズの語る、天真爛漫で無邪気なナーデルからはかけ離れた、複雑な憐憫に支配された視線をわずかに感じる程度のものだ。

「……うーん、特定の匂いに嗜好がある訳じゃない、か。そうすると、単純に潮が……海が嫌いなんかね」
「……探偵ごっことは、趣味がいいな」

 二階の書庫へ上がったラジカの言葉に、反対側の本棚から顔を出したロゾバがため息交じりの釘を刺す。
 ラジカの方はと言えば特に驚いた様子もなく、まるで最初からそこにロゾバがいるから喋っているのだと言いたげだ。

「なんだい、ロゾバは自分の好きな相手のことを知りたいって思わないのかい?」

 俺たちは、共同生活者なんだ。好きでもない相手とは、一緒に生活するなんて無理だろう?
 と、もっともぶった態度でラジカが首をかしげる。

「……逆だよ。私はお前と違って、自制が利かないからやりたくないんだ」

 そういうのは、際限がなくなる。
 短く言い置いて、ロゾバがそっぽを向く。

「そうかい? 俺が知っていなかったせいで、アイツに何かあった時に何も出来なかったらどうしよう、って思う方が俺は嫌だなぁ」

 わざとらしいため息や、どこか大げさなジェスチャーで軽薄さを強調しながら、ラジカが手に持った本を書庫の決まった位置へ戻す。目に見えない場所にいくつも魔法陣の刻まれた、見る人間が見たら顔をしかめるかもしれないような棚だ。

「知っていれば、俺がどうとでもしてやれたのに」

 だって、そうだろ、と同意を求めるように首をかしげて笑う姿は、ふっと年齢を忘れそうになるような、子供じみたものだった。
 自分の言葉が、過去形になっていることにすら気が付いていないのかもしれない。

「……傲慢だな」
「俺もそう思うよ」

 嫌悪するような、怖れるようなロゾバの反応はどこか神経質で慎重だ。
 ラジカはその、ロゾバやチズの持つ、怖れることを知っている人間のあの独特の慎重さが好きだった。何かを恐れている人間の臆病さだ。失うこと、傷つくこと、二度とは戻れないこと。

「お前は絶対に恋人を持たない方がいい」
「マジでー。なんでみんな、同じこと口を酸っぱくして言うかなぁ……」
「全員が同じ見解を抱く程度にはよろしくないということだ」
「ええー……」

 軽口を交わし合いながら、書庫を後にする。
 ロゾバは食べることに関しては目がないから、このまま、昼のおやつ目当てに下まで降りてくる算段だろう。

「まあ、いいよ別に。今はロゾバとチズとナーデルと、手のかかる奴らが多いからな」

 家で腹を空かせた人間が二人も待っていて、そいつらを食わすのに忙しいんだなんて言って誘いを断っていては、きっとそのうち声もかかわらないようになってしまうだろう。

「遊んでる暇なんてないさ」
「お前を見ていると、物好きというのはいるものなんだな、と納得するよ」

 何が一体そこまで駆り立てるのか、分からないそれが怖いのだ、と言いたげにロゾバが視線をそらす。
 階段を下りると、ナーデルと一緒に何やら起きる、起きないと問答をしているような人形芝居をしながら、チズが二人を待っていた。

「チズー、ナーデルー、おやつ作るぞー。今日はドーナツ揚げるからな。ココアとナチュラル、どっちが良い?」
「ドーナツなのか」
「トッピングは自分で選べよ」
「ふふ……そうか、うんうん、選べる幅があるのは、いいことだ」

 甘いものに相好を崩すロゾバとは対照的に、チズは少しだけ、こういう時どうしたらいいのか分からないという顔をして見せた後、困ったようにラジカに粉糖を控えめにしてください、とだけリクエストした。

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タワムレガキより、PTMだったチズとナーデル、ロゾバをお借りしています。
毎日、男三人でオシャンティな生活してるとよいなと思います。

00:32 | 他キャラレンタル

2013.05.22 ありがとうございます

拍手を押してくださった方、ありがとうございます!

>ゆかむ様
メールアドレスの方にお返事させて頂きました、
ご確認いただけましたら幸いになります!

09:48 | 拍手レス

2013.04.30 喜び牧場って響きがヤバイ

「実に分かり易くて素晴らしいですね」
「……可哀想だから、そういう問題は当人感の間でそっとしておいてやれよ……」

「ただ静観しているのも勿体なくありませんか? あの方、クテラさんが隣にいるだけで食べ放題なんですよ?」
「食うなよ。本人はそれを表に出してないつもりなんだよ。感情が見えちゃうお前と普通の人は違うんだよ」

「今後の健全な生活の糧について考えてみたのですが、いっそ二人とも同じ箱にでも放りこんで、蓋をして詰めておくと言うのはどうでしょうか? 喜び牧場ができますよ、きっと」
「……『牧場』って発想がもう既に『幸せ』からかけ離れてることに早く気がつけよ……」




原案:シド氏
文責:マフ

サキちゃんの喋り方が未だに把握できていないので違和感があったらごめんよ。
ナインとサキちゃんは仲が悪い(公式設定)らしいです。

23:26 | 小ネタ・短文

2012.12.24 ちょこっと更新

今年最後の精霊更新も終わりとのことなので、日記と、それからイラスト関係のログをまとめ直しました。

ブログももう少し、本編で書き切れない小ネタとかはさみたいなーと思ってたんですが、こぼれ話なんかはどうも落書きやイラストの方の添え書きの方で発散してしまいがちです。
何よりも、ナインとクテラのストーリーは、内容的には25回付近からが本番なのでそれまであんまりネタバレができない、という事情が一番、大きいような気もします。
早く25回までやりとげて無事にストーリー進行をバトンタッチして、書き切れなかったあれこれでも細々、書きに来たいです。

00:37 | 更新履歴

2012.11.07 久しぶりの更新

精霊伝説がはじまってから、キャラの把握に設定擦り合わせに日記にメッセにとてんやわんやで中々暇がなかったのですが、精霊伝説公式のログが過去六回分くらいまでと判明したので大慌てで過去日記やら画像やらを突貫工事しました。

また、メシエナンバーさんに画像の利用許可を頂いて、CW用キャラデータの配布もさせて頂けることになりました。
この場を借りてお礼申し上げます、メシエ先生いつも本当に可愛いイラストをありがとうございます!

メシエ先生にはクテラの個人結果ページのサブプロフィール欄で使わせてもらっているイラストも描いて頂いたりしています、そちらも本当に可愛いので良かったらぜひ!
そして可愛いと思ったらぜひメシエ先生のツイッターに駆けこみましょう!
いつも無軌道に感想投げつけまくっていて申し訳ないと思いつつ止まらない暴走機関車ですイエス!

22:15 | 更新履歴

2012.09.12 友達できるかな

分類はクテラになってるけど、ラジカもレグもまとめてこっちで。
ツイッターで回っていた「御宅のお子さんのカミナリ耐性教えてください」と言うハッシュタグのまとめです。

・レグ
→平気なフリするけど大きな音や光がする度にビクッとなる系。

・クテラ
→雷嫌い明言。布団の中に入りたがる。誰かに抱きつきたがる。

・ラジカちゃん
→すっげーテンション上がる。巣篭もりの準備的にお菓子とか食材買いこむ。秘密基地気分。


この三人はたぶん、一つの部屋の中に放りこんでおいたらそれなりに仲良くなってワイワイやってそうだなーと思います。
でもサキちゃんとナインちゃんは死ぬほど仲が悪そう。

09:11 | 精霊関係::クテラ関係

2012.09.11 精霊キャラ

ファイル 7-1.jpg

クテラレーテ・ポラリス[238]

■通称
クテラ

■クラス
巫子

■種族
アークルード族

■性別:不明
■年齢:16
■身長:157
■体重:45

■プロフィール
■出身
辺境都市からやって来た、冒険者志望の巫子。
ある程度の年齢に達すると性別が男女に分化するアークルード族の出身。
まだ性別は未分化(無性別)のままで、これは平均的な種族の分化年齢から考えると大分遅く、当人もそのことは非常に気にしている。

■性格
明るく、いたって健康的で人好き、話好き。
物知らずで世事、特に恋愛事にうとい。ふしだらなのはよくないと思います。
振り回されてもついつい付き合ってしまう性分のせいで、いつも同行者の強制従属刑・受刑者No9に振り回されている。
典型的なノーと言えない性格。

■事情
強力な魔物と共生関係を結ぶことで都市を維持する辺境都市の出身。
魔物と人間の信頼関係を証明する儀式のために、代々一族の中から選ばれる巫子として小さい頃から育てられた。
が、その儀式の最中に自分の魂の半分ほどを何者かによって強奪される形で失っている。

今は都市の魔物たちの統治者である『守護者』に無理やり、足りない分を補われている状態。
このままの状態が続くといずれは完全に魂も身体も魔物化してしまうため、何者かに奪われた行方不明のままの自分の魂の半分を探している。

同行者の強制従属刑・受刑者No9は初めて都市の外に出るために与えられた護衛であり、すぐに好き勝手をはじめる彼の手綱(鎖)を嫌々ながら握っている。

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精霊伝説用のキャラです。
辺境都市からやって来た巫子という設定で、色々と知識ロールに制限をかけるキャラになる予定……予定通りにいくんでしょうかこれ。

取りあえず、久しぶりの定期更新を思いっきり楽しんできたいです。

23:37 | 精霊関係::クテラ関係

2012.09.01 ぬいぐるみ系男子

人間レグの外見や詳細設定については基本、相方のサキちゃんの大体のキャラ設定と絵が決まってから決めました。

感情を食べるモンスター、糸目で笑顔の胡散臭いホムンクルスと言うことで、もらったイラストがいい具合だったこともあり性別を「あなたのお好きな方で」にすると知ってから、姿はウサギだけど人間のレグと、姿は人間だけど化け物のサキちゃんでバランスがちょうどいいなぁと頷く半面、人間verの姿は男でも女でも何と言うか、一歩間違えるとバランスが悪くなってしまうなぁとずいぶん悩む羽目に陥りしました。
本当は少女でもよかったんですが、サキちゃんのあのキャラと少女の組み合わせだと大分あざといかなぁ、とか……。

かと言って、人形のように中性的にしてしまうと完全にサキちゃんと同系統になってしまうので、結果、元々ウサギの姿がぬいぐるみを意識したデザインだったこともあり、人間バージョンもあまり男の人らしい男の人や女性らしい女性を避けた結果、柔らかくてぬいぐるみっぽい素朴で中性的な感じのショタにしようと言う結論に至りました。

コンセプトがぬいぐるみ系男子だったので、レグにはあんまり強く男性的な要素は詰め込んでいません。
ウサギの姿はもちろん、人間の姿のときも宝石の瞳に鉱石の爪、容姿も絵に起こす時は「中性的」「性別が判然としない」を心がけていました。
この辺りはもう一つの「繁殖能力がない」と言う設定との相互作用もあるんですが、やっぱり、愛玩動物としての側面を強調したかったんじゃよー的な側面も強いんじゃないかなーと思っていたりします。

22:24 | 六命関係::レグリュエル関係

2012.09.01 図体でかい

2mのウサギモードのレグリュエルの身体は、レグリュエルが元居た世界に存在するごく一般的な宝石ウサギと比べても明らかに異常なほど大きいです。
倍数体レベルで大きい。

これはレグリュエルのウサギモードの姿が基本、魔力で出来ているためで、要するに自分の抱えた宝石に宿っている魔力をまったく制御できていないためにそうならざるを得ない、と言うのがモロに現れてきている影響だったりします。

時間経過で並べると、探偵さんに拾われた時点ではだいたい30cm前後で、これがちょっとずつ大きくなってはいましたが基本、探偵さんと暮らしていた頃はちょっとデカいウサギ~人間の子どもサイズくらいで収まっていました。
これが今だに時間経過による巨大化が止まらず、現在の2mまで巨大化してしまったのが今の姿になります。

この辺りはレグが不安定な理由とも結びつきが強いので、六命が続いていればもうちょっと突っ込んだエピソードがやりたかったなぁと思います。

21:58 | 六命関係::レグリュエル関係