六命内の日記でも一度触れているんですが、レグの髪が長いのは当人の意志と言うより、状況的に仕方なく、と言う側面が強かったりします。
ウサギの姿は基本的に魔力で出来ている姿なので、魔力が強く宿る髪の毛に異常が起こるとレグ当人の魔力も乱れる、と言う設定でした。
ウサギの姿は基本、魔力でできたキグルミというか、魔法の鎧とか結界と同じような理屈で出来ています。
魔力はぜんぶ宝石由来のもので、あれがエンジン機構的な役割を果たしています。
同時に、レグのウサギの姿がいろいろと不安定なのは、レグ自身が半分しかカーバンクルの血が入っていないことも関わってくるのですが、そもそもとして当人にカーバンクルとしての自覚が薄く、あまり自分の魔力を制御したりコントロールしたりと言うことをしたことがない(そもそもそんな制御が自分に必要だと自覚したことがない)点が特に大きく影響していたりします。
逆に言えば、自覚なしで自動であそこまで勝手に便利に処理してくれると言うこと自体がレグがカーバンクルであることの証明でもあったりします。
幻獣であるカーバンクルに生まれついてるのに魔法の才らしきものが一切ないのも、無意識で魔力をすべてそっちに渡して回しているのが原因、とかそういう細かい設定だけは無駄に多かったりします。
自分の中にある宝石の魔力に自分から干渉することができない、正に鍵の壊れた宝石箱状態なのが何ともいえず、報われない生き物だなぁと思います。