■ヨシュア編5日目で狩谷がヨシュアを「生き人」と称したことについて

元々、指揮者とのゲームの条件が「コンポーザーはRGに行き指揮者に一切手を出さない」というものだったので、波動をRGのものに偽装していたことが原因ではないかと思います。
また、ヨシュアが使った力を「UGでは見たことないパワー」と言っていたことと、ヨシュアの覚醒後は天使によく似た存在を召喚していることが戦闘で確認できるので、「上位次元の力」=「UGでは見たことのない」になったのかと。
狩谷はコンポーザーの存在を知っているような口ぶりでしたが、天使の存在は知らないはずなので、「UGでは見たことのないパワーを使う=生き人」と判断したのではないかなーと思っています。

また、結末を知ってしまうと一見不可解にも見えるヨシュアの「生き人のままゲームに参加している」というエピソードは、そっくりそのままヨシュアがコンポーザーになる前の話をなぞっているのではないかと考えています。
もともと霊感体質で生きているときからUGが見えていた、UGについての話を羽狛の店に入り浸って聞いていた、RGでの日常は退屈以外の何物でもない、毎日毎日同じことの繰りかえしで死んでいるのと同じ、自分のいるべき場所はUGだという結論に達した、などはそのときのヨシュアが感じていたことなのかなと思っています。


■アナザーデイにおける羽狛の不可解な言動

ポークシティで羽狛との戦闘の際に
「やっぱりか…こっちの世界でもハッキリ見えやがる…なんとかしねーとやべぇな」
という台詞があり、そのとき下画面にノイズマークのようなマークが出ます。これは通常ノイズをスキャンしたときに表示されるものと同じようです。
ネクが心配して俺羽狛さんの役に立ちたいんだ手伝えることなんでも言ってよ! と言うとじゃあためしてみるかって言って戦闘しかけてきまして、勝つと
「さすがだなヘッドフォン。おまえが俺を手伝う日…もしかしたらそう遠くないかもな」
という台詞が聞けるのはすばせかをコンプリートした方なら誰でも知っていると思います。

ここでちょっと考えたいのは、ネクが羽狛さんのこと手伝うって何手伝わせる気なのよ? ということです。
ネクは店の手伝いとか掃除と言っていましたが、もちろん羽狛さんはそんなつもりで言ってないと思います。
「手伝う」っていうのは羽狛さんの「天使としての仕事を手伝う」ってことなのではないかなーと。
とりあえず羽狛さんの独り言が全部ネクに向けてのものだと仮定すると、
1.ネクのノイズマークが見えている?
2.遠くない未来羽狛さんの手伝いをするネク→天使の手伝いができるくらいの立場にネクがくることを期待or未来視している?
って仮定すると羽狛さんがネクの実力試すようなことしたのも、ネクが死神幹部みたいにノイズ化できるくらい強い力を持ち始めている(これがノイズマーク)、天使の手伝いができる立場にまでのし上がれるかもしれないor無理矢理引きずり込む予定がある って感じでなんとなくつじつまが合うかなーと。

ここでメニュー画面のレポートの絵を見るとヨシュアが本を持っていて、これはつまりレポートは羽狛がヨシュアに読ませる前提で書かれているっていうことなんだと思うんですが(内容はネクに向けて書いている部分もありますが)→この件に関しては何も書かれていない
ということはネクの秘めたる何か(仮定としてノイズ化しかけている、天使の手伝いができる程度の力を持ち始めている)をプロデューサーがコンポーザーに報告せず、秘匿する意図があった? という深読みをしてみると、ネクのことコンポーザー候補として目をつけてるいたのかなーと。
このときはまだ渋谷が崩壊するかしないか、の瀬戸際だったからそんなこと言ったのかなーとか思いますが、ヨシュアが本当に渋谷を崩壊させようとしていたなら、ネクにすげかえるつもりだったという可能性が出てくる気がします。
ゲームの展開もネクがコンポーザーになるかならないかみたいな感じでしたが、ゲーム内の時間軸は一端置いておいてプレイヤーがプレイする順番としてはここのシーンはEDの後になるので、アナザーであえてこの会話を持ってくるのがとても意味深で不可解だなと。ホントにこれからネクに何かさせる気なのでは。
このとき羽狛さんが話しているのはアナザーネクなのでそれも不可解に思います。「やっぱりか…こっちの世界でもハッキリ見えやがる…なんとかしねーとやべぇな」は本編ネクの影響がアナザーネクにも及んでるってことのような気も?
でもそれって並行世界の自分に影響を及ぼすくらいネクが力を持ってしまっているっていうことで、ソウルの覚醒の進みすぎたネクはそれでもヨシュアさんを撃つことはできずにコンポーザーにもならずにRGに戻ったわけで、その後のネクはどうなるの?っていう?
どうにかしねぇとやべぇなって言った羽狛さんはどうにかしてくれたのかどうか。

本編で入りきらなかったのか、あえて入れなかったのかさだかではありませんが「ネクが事故で親友を亡くしている」という話をアナザーデイに持ってきていることもあって、単にゲームスタッフの何気ない続編への前フリだったのかなーとも思えますが、とても不可解な台詞だったのでメモとして残しておきます。
これはメールフォームから教えていただいたんですが、ビイトがストーリーの途中で死神になることから名前の中に「申」という干支が隠されているのと同じように、ネクの名前にも「子」の音が入っているというご指摘を頂いてハッとなりました。
またゲーム中に「ネクの装備を全てムースラットゥスで揃える」というノルマがありますが、ムースラットゥスはネズミのブランドということを考えても……とても意味深ですね。


■アナザーデイで表示される玉座に座っているコンポーザー

アナザーデイにおける審判の部屋でのタイムアタックの際、『渋谷を支配するものがこの玉座に座る』というヨシュアの台詞のところでよく下画面を見てみると、赤くなった玉座の画像に人影のようなものが座っていることが確認できます。
このシルエット、よくよくみるとなんだか右肩から不思議なものが突出していて、一見羽が生えているように見えます。
ですが左肩には何も見当たらないため、「天使に近い存在になっているコンポーザーは片方だけ天使の羽が生えているのではないか」という深読みができます。
製作者の意図をいまいち掴みかねる不思議な演出なんですが、アナザーデイをプレイになる際はぜひご確認いただけたらと思います。

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