【RG】
リアルグラウンドの略称。通常わたしたち人間が存在する空間、及び生前のネクたちが存在していた空間を死神たちの間ではRGと呼んでいます。
RGで肉体が死亡すると、UGで「生きかえり」を賭けた死神のゲームに参加することができます。
RGとUGは同じ場所に存在していますが、RGはUGに対して一段階低い次元とされているので、RGの存在がUGの存在を視認することはできません。
が、いわゆる「視える体質」、現実世界で言うところの「霊感の強い人間」は稀にUGのものを見ることがあるようです。
登場人物のヨシュアがこれにあたると本編で言及があり、街中でスキャンできるモブキャラクターの中にも「ツバサがついた人が見える」と言っている人間が確認できます。

【UG】
アンダーグラウンドの略称。ゲーム開始直後からネクが存在することになる次元です。ゲームの「参加者」と試練を与える「死神」とが存在しています。
ゲーム中ではいわゆる「死後の世界」であり、「死神のゲームを開催するための場所」とされていますが、シークレットレポートでは「コンポーザーが人間の価値をジャッジするために存在する次元である」となっています。
そのため、「死神のゲームを開催するための場所」というよりは、「参加者」と「死神」とを競い合わせ、互いのイマジネーション、ソウルを研磨し育成することが本来の目的の場所のようです。
RGと同一線上に存在する空間ですが、UGの方が一段階上位次元にあたるため、UGからRGを見ることと、方法は限定されるものの、インプリントや死神さんによるRGへの干渉が可能です。
本編の渋谷UGにおいてはイマジネーションの競合方法が「死神のゲーム」となっていますが、アナザーデイを見る限り「死神のゲーム」は存在しておらず、「マブスラ」による競合が主となっているようなので、方法は「死神のゲーム」に限定されないようです。
渋谷以外にも新宿UGの名前が確認できます。UGはエリアごとに分断されていて、UG同士の行き来はできないとのこと。

【死神のゲーム】
本編渋谷UGにおいて開催されている、7日間のゲームです。
死神の幹部の一人がゲームマスターとなり、一日につき一つのミッションを参加者に提示して、参加者のうち一組でもそのミッションを達成できればその時点で生きのこっている参加者すべてがミッションクリアとなります。
ただしミッションにおける功績などは逐一死神側で集計されて、最終日の審判に影響するため、他の参加者任せにしていては最終的な目的である「生きかえり」が難しくなります。
RGで死亡した参加者は「生きかえり」を賭けて、死神は参加者を消滅させることによって得られる「ポイント」を目的として互いに競い合います。

基本的なルールとしては
・ミッションを決定できるのはゲームマスターのみ
・死神は直接参加者に手出ししてはいけないため、作成したノイズによって襲撃する
・最終日に限り、ゲームマスターのみ直接参加者に手出しすることができる
など。

死神のゲームへの参加資格や選定方法、あるいは全ての死者が死神のゲームに参加できるのかなどは不明ですが、ゲーム中の参加者に若者が多いこと、ゲームの本来の目的がイマジネーションの競合によるソウルの研磨であることを考えると、ある程度ソウルの統合が進んだもの、あるいはソウルの伸びしろが期待できるものを対象にしているのではないかと推察されます。

【波動変調シール】
ゲーム中のショップに貼付されている「ステッカー」の正式名称。
このシールの定められた影響範囲内において、UGに存在する参加者がRGで実体化し、RGの存在とコミュニケーション可能になります。

【死神】
ゲーム内で参加者と競い合うUGの住人です。骨組みのような黒い羽が特徴。
正確な理由は不明ですが、各々の任務を果たすことで「ポイント」と呼ばれるものを得ることができ、その「ポイント」によって自らの消滅を防いでいるようです。
元々は参加者であった者がゲームクリア後、自らの希望とソウルの統合具合によって死神になることができます。
エリア内に壁を作成して参加者の進行を阻害する補助担当の者、ノイズを作成して参加者を襲う攻撃担当の者、ゲームマスターを務めることのできる幹部、幹部以下死神全体を統率しコンポーザーを補助する指揮者、そしてUGそのものを管理し、ゲームのルールを制定するコンポーザーとに分けられます。
死神の中にはRGでの人間の顔も持ち、二重生活を送っているものも多いようです。

【ソウル】
天使の『生と死』の研究によって見出された概念物質であり、大気、人間、意思、思考などすべての事象を構成する要素。
分かりやすくいうとすばせかの世界に存在するものは原子も含めて全部がこのソウルを元にしてできているということです。全てのものが同じソウルでできているため、人間と死神、ノイズなどの違いがあるのはそのソウルを束ねる「規律」が違うだけ、とされています。
人間の保有するソウルは個人によって統合レベルが異なり、統合が進めば進むほど高次元の存在に近づけるという解釈のようです。
ソウルの統合レベルというのは、その固体が持つソウルの保有量が増えること、あるいはソウルを束ねる「規律」がより強固に、明確なものになることだと推察されます。よりたくさんのソウルを、より多彩で強固な「規律」で束ねることができるほどソウルの統合レベルが高いということです。
このソウルを研鑽し、優秀な人材を育成するのが上位次元から見た死神のゲームの本来の目的になります。

【イマジネーション】
様々な意味合いで使われていますが、上記のソウルを束ねるための「規律」がイマジネーションにあたると推察されます。
より明確に想像し、創造することでソウルが死神になったり、ノイズになったり、サイキックとしてバッジに定着させることができます。あるいはCATこと羽狛さんのように自分の創作物に込めて、その創作物を受け取った人のイマジネーションに強烈なメッセージ、イメージを伝えることができるようです。
分かりやすく言うと、「ソウルに形を与えるもの」になると思います。
RGで死亡した場合でも、明確には死んだわけではなく、ソウルの結合規律がUGのものにチューニングされただけであり、またUGで消滅した場合でも一見消滅したように見えるだけで、拡散したソウルはUGに滞留しており、イマジネーション=規律を与えることで再び形を得ることができるとされています。

【バッジ】
死神側からの発注を受けてプロデューサーが製作する、発動効果をイマジネーションとしてバッジに充填したもの。サイキック発動の媒体にもなります。
レッドスカルバッジと参加者バッジのデザインが同様のため、ゲーム中登場する全てのバッジはプロデューサーによって製作されているようにも取れますが、レポート中明言されているのはレッドスカルバッジの作成のみのため詳細は不明。
参加者バッジに充填されているインプリントの内容を知っているため、「バッジを解析することで、使用者のイマジネーション、つまり意図を解析できる」とあるので、参加者バッジもコンポーザーからの発注を受けて羽狛が作っていると解釈できます。
ただしゲーム中のコンポーザーは能力を制限していることと、指揮者とゲーム中であることを踏まえて、公平を期して指揮者から受けた発注を羽狛に託した可能性があるので、レッドスカルバッジ以外はコンポーザーが製作している可能性もあり。

【死神あそび】
01『ロシアンルーレット』
02『かくれんぼ』
03『参加者狩り』
04『鬼ごっこ』
05『死神さん』

【ルート】
死神が渋谷内のエリアを指すときに使う言葉。ルート6まであることがヨシュア編2日目の八代の台詞で確認できます。
ルート1は渋谷駅ガード下から渋谷駅に抜ける通り。
ルート2はカドイからトワレコに抜けるルート。キャットストリートに向かう道。
ルート3はカドイからモルコに抜ける通り。モルコの先がスペイン坂で、そこを下ると千鳥足会館。
ルート5はスクランブルから宇田川町の通り。スクランブル→センター街→AMX→千鳥足会館→渋急ヘッズ→宇田川町。
ルート4・6は本編では明言されていませんが、残っているのがマルシー→道玄坂→ポークシティ方面とマルシー→渋急本店→A-EST方面なので、その二つと推察されます。
蛇足ですが、マップの順番から考えてガード下から審判の部屋までがルート0ではないかと考えられます。

【ノイズ】
RG、UGをまたいだ別の次元に存在しており、RGとUG双方に干渉することが可能。
参加者が触れると強制的に自分の次元に同調させて引きずり込みます。
二つの次元に同時に存在しているため、契約済みのパートナーのいる参加者、影の作れる死神でなければ倒せません。
ノイズは意思がなく、増殖する本能だけを持つため、ソウルをひたすら求めて参加者を襲ったり、RGの人間にとりついたりします。
人間の負の感情に反応するため、そこにとりついたノイズを消滅させると負のソウルも同時に消滅し、とりつかれていた人間が急にポジティブになることも。
核バッジと呼ばれるものとソウルを組み合わせることで死神が作成していることが明言されていますが、自然界に元々存在するものなのかは不明です。

【ハーモナイザーバッジ】
シキ編2日目で羽狛がネクに渡した白いバッジ。
このバッジでパートナーとシンクロすることで必殺技が使えるようになりますが、本来の目的はネクのソウルの統合レベルを測定するため。
個人の統合が進めばシンクロ率も共鳴して上がるため、共鳴が強まるほどソウルの統合レベルが進んでいることになるからだそうです。

【コンポーザー】
UGの最高権力者であり、管理者。UGを構成する存在であり、UG内でのルールの決定権を持っています。
渋谷UGにおいてはヨシュアがこれにあたります。
UG内で唯一「生きかえり」のイマジネーションを行使することができます。
ゲーム中指揮者が頑なに参加者の「生きかえり」を阻んでいたのは、指揮者のレベルでは行使できないイマジネーションのため。
基本的には指揮者を通してしか死神とコンタクトを取らないので、ほとんどの死神はその姿を知りません。また、UG内においてもっとも高い波動の持ち主のため、死神のレベルによっては視認することすらできないことも。
ゲーム内の低位同調を解いたヨシュアの立ち絵がぼかされているのはこのためと思われます。
コンポーザーの交代はコンポーザーが倒されたときのみ発生し、倒したものがコンポーザーの座に就きます。
コンポーザーが交代するたびに渋谷UGのルールは新しいものに書き換えられるようです。

【プロデューサー】
ゲームを監視する役割を担い、UGの更に上位次元から訪れている存在のこと。渋谷UGにおいては、天使である羽狛がこれにあたります。
監視のために意識体の波動をUGへ低位同調して顕現しているため、本来の姿は不明。隠しムービーで背中に白い大きな翼が確認できます。
コンポーザーや指揮者から受けた発注によって、さまざまな道具やバッジの製作を請け負っています。ただし指揮者は天使及びプロデューサーの存在を知らされていないため、発注は基本的にコンポーザーを通してなされるようです。
コンポーザーより上位の次元に位置する存在そのものが、絶対王政とも言えるUG、ひいてはRGの秩序を崩壊させかねないため、プロデューサーとしてコンタクトを取れるのはコンポーザーだけに限られます。
有する力はコンポーザーと同等かそれ以上のようですが、隠しムービーにおけるコンポーザーに対する応答が敬語のため、渋谷UG内における序列はコンポーザーよりも下のようです。

【天使】
UGの更に上位次元に住んでいる高波動の存在。その名前のとおり、背中に大きな白い羽があります。
この次元では個というものが存在せず、意識の統一が当然になされているらしいことがレポートでほのめかされています。
詳細は不明ですが、下位次元(RG、UG)に置ける優秀な人材の育成に力を入れているようです。
これはRGの人間が参加者になり、ひいては死神、幹部、指揮者、コンポーザーと上り詰めて最終的に天使になることから、同胞を求めているらしいことが推察できます。
混沌としたイマジネーション渦巻く渋谷の行く末が今は注目の的らしいです。
すばせかのアイテム、バッジ、ノイズレポート、シークレットレポートなどの収集要素を埋めていくことで上がるエスパーランクが「コンポーザー→天使→堕天使→悪魔→神」となるため、天使より更に上位次元の存在も示唆されていますが、詳細は不明。
元々は全並行世界を行き交う存在であり、異なる並行世界の何人もの自分とコンタクトを取ることができるため、渋谷内であまりにも多彩な創作スタイルから「CATは何人もいる」と噂されているのはこのせいだと思われます。

【エマージェンシーコール】
UGにおける、コンポーザーのルールを事実上無効にできる号令です。このため死神が直接参加者に手を下すことが可能になります。
ゲーム内では指揮者がビイトの裏切りを理由に発令していますが、発令条件は不明。
コンポーザーの不在が第一条件と思われます。

【代理人】
「選ばれし者」と同義。コンポーザーが指揮者とのゲームのために用意した、コンポーザーの代理人。桜庭音操がこれにあたります。
コンポーザーと指揮者ではあまりに力量に差がありすぎるため、ハンデとしてコンポーザーの代わりに指揮者との直接対決を任された存在です。決着の直前まで指揮者は代理人が誰なのか把握しておらず、代理人本人にもそのことは知らされていません。

【コンポーザーと指揮者のゲーム】
死神のゲームの裏で行われていた、渋谷の崩壊をかけた1ヶ月のゲーム。
停滞する渋谷の行く末を見限ったコンポーザーが渋谷を崩壊させる決意を伝えたところ、まだ多くの可能性があると反論する指揮者にコンポーザーが提案したものです。
渋谷を更正できれば崩壊は取りやめるという条件でしたが、指揮者の敗北に終わりました。
ゲーム内では「渋谷にはもう存続させる価値がない、渋谷の人々の感覚はくもりきっている」と言われていますが、シークレットレポートを見ると「これまでのゲームを経たことでコンポーザーの心境にも変化が起こり、崩壊を取りやめた。コンポーザーの変容によって1ヶ月前の渋谷とは違うまったく新しい渋谷が誕生したため、理想的な並行世界にシフトした」とあるので、コンポーザーの心境と渋谷の抱える問題には密接な関係があるようです。

【低位同調】
上位次元の存在が下位次元に顕現する(姿を現す)ために波動を調整することを言います。
UGはRGよりも高波動の次元のためRGの波動では翻訳しきれない部分が多々あり、UGからRGに低位同調すると少なからずその存在に制限がかかります。
そのものの持つ波動と同調する次元の波動の差が大きければ大きいほど外見に表れる変化が顕著になり、RGと比較的波動の差が少ない死神が低位同調しても背中の羽がなくなる程度で済みますが、コンポーザーがRGに低位同調すると外見年齢の若年化を引き起こしてしまいます。
通常の立ち絵と本来の姿の立ち絵を見比べても、十歳前後若返っているのではないかと推察されます。
ただし、RGでは全く能力の使えなくなってしまう死神と違い、コンポーザーは低位同調した状態でもある程度能力を行使することができます。
本来コンポーザーはある程度の未来透視ができるとレポートにありますが、ゲーム中は低位同調の影響でその精度は落ちてしまうようです。

【上位同調】
レポートには「並行世界間をしきる膜をすりぬけるために必要」とあります。
低次元に合わせて引き下げた波動を再び引き上げる際、低位同調の対義語としても同じ言葉を用いると思われますが、明言はされていません。

【並行世界】
すばせかにおいては、人が生きる中で瞬間瞬間に体験している選択の連続の分だけ世界が無限に分岐しているため、その枝分かれした全ての世界を並行世界と呼んでいます。
個人が選んだ世界、選ばなかった世界、またそれが地球上に存在する人数分だけ発生しているため、無数に存在すると思われます。
理論上は誰でもこの並行世界の間を移動することは可能ですが、並行世界同士をしきる膜をすりぬけるために上位同調が必要になるため、元々全並行世界を行き交う存在である天使の力を借りるか、コンポーザー以上の波動の存在でなければ難しいようです。

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