※性描写を含みます。ご注意ください。 支えてくれる長い腕に身を任せながら、無意識のうちにヨシュアの太腿に腰を擦りつける。 「いやらしい花嫁さんだね……?」 「は、ふ……ぅ、く……だ、って……」 「我慢できない?」 耳元をくすぐる囁きにふるりと頭を揺らしてから、正直にこくこくと頷く。やっぱりヨシュアは意地悪だ。あんないやらしいキスをされたら、俺のスイッチなんて簡単に入ってしまうことを知らないはずがないのに。俺の身体をこんな風にしたのは、他でもないヨシュアなのに。 「ふふ……仕方のない子。じゃあ、そこに手ついて」 そう言って、手をついてうつぶせるように指示されたのはすぐ傍にある聖書台だった。本来なら、神父様がここで聖書を開いてキリストの教えを説いたり、神への祈りを捧げたりする場所。 俺はクリスチャンでも何でもないけれど、それがとても神聖な場所だということはなんとなく頭ではわかっていて、そんな場所でこれからしようとしていることを思うと、不安と背徳感と奇妙な高揚感が入り混じって、どきどきと心臓が早鐘を打つ。 「ん、ゃ……んく、んん……」 長く背中にかかるベールを横に流してから、そっと後ろから被さるように抱き締められて、ヨシュアの手がドレスの脇からするりと服の中に入り込んだ。そのままゆるゆると撫でられると、自然とヨシュアのゆびに胸の尖りが触れて、微弱な快感にぴく、と身体が揺れてしまう。 「ふ、ぁ……! あぅ、そこ、はぁ……っ」 きゅ、きゅ、と強めに摘まれると下肢に直結するような快感が湧き上がって、どうしていいか分からなくなった。 「あれ、もう硬くなってる。ほんとにやらしいね?」 「ょ、しゅあ、ぁ……ふ、ぅく……てぶくろ、やだぁ……」 「うん?」 「はず、はずし、て……っや、ぁ」 薄い布を隔てて直接触れてもらえない寂しさに涙混じりでうったえたのに、ヨシュアはそんな俺にはお構いなしでそのままぐりぐりと敏感なふくらみを指先で押しつぶす。 「うあぁ……やぁ、いやぁ……!」 「ほら、触るのここだけでいいの?」 「や、だぁ……もっと、さわ、さわって……っし、下、も」 「下ってどこ?」 意地の悪い声に、じれったい快感に翻弄されながらもヨシュアの反対の手を探して捕まえると、恐る恐る既に熱くなっている下肢へとその手を導いた。 「こ、こ……っ」 「ここ?」 する、とスカートの裾を捲り上げられて、太腿から脚の付け根までみっともなく露になる。ガーターのふちをなぞったヨシュアの長いゆびが、はしたなくふくらんだそこを下着の上からぐり、と悪戯に撫でた。 「ふあ、ぁ……! はぁ、あぅっ」 「ねえ、触って欲しいの?」 「あ、やぁっ……さわ、ってぇ……お、おねが、いっ」 こくこくと必死でうなずきながら懇願すると、ヨシュアの手は俺の下着の紐を片方だけしゅる、と解く。その途端に、圧迫されるものがなくなってぴくんと立ち上がる屹立を、大きな手のひらに掴まれた。それでもその手の感触は未だ手袋越しのもので、布一枚に遮られて感じられないヨシュアの温度に泣きたくなる。 「しゅ、あ……て、ぶくろ、やだってばぁ……!」 そのまま屹立を擦られると、既に漏れ出した先走りがヨシュアのゆびに絡んで、ぐちゅぐちゅと濡れた布地がまとわりつく感触にぶるぶると頭を振った。 「やなの?」 「はふ、ぅ、あ……ちゃ、と……さわって……」 「やれやれ……触れって言ったりやだって言ったり、我侭な子だね」 大げさにため息を尽きながらヨシュアは俺の屹立を掴んでいた手を離すと、先走りでぐちゃぐちゃになった指先を俺の目の前に差し出す。 「じゃあほら、取って」 鼻先に突きつけられたものに一瞬躊躇したものの、思い切って指先の布地をぱくりと咥えるとするするとヨシュアの手は抜けていって、滑らかな白い肌が露になった。 手袋を咥えたままおずおずと後ろを振り向くと、ヨシュアは反対の手袋を歯で咥えて、自分で外してくれているところだったようで、その少し乱暴な所作にどきどきと勝手に心臓がうるさくなる。ヨシュアはそのまま俺の外した手袋も受け取ると、ぱたぱたと畳んで上着のポケットに押し込んだ。 「これでいい?」 「あ、ぁ……あ……っ」 つ、と太腿を滑るゆびに、中途半端に外れた下着の隙間から柔肉をぐにぐにと撫でられて、びく、と身体が跳ねる。それでもようやく直に感じられるようになったヨシュアのゆびの感触が嬉しくて、こくこくとうなずいた。 「ん、んんぅ……よしゅ、あ……」 「ねえ、ネク君ばっかり気持ちよくなっててずるいよ」 完全に身体の力が抜けてしまって、突っ伏すと頬に当たる聖書台の冷たい温度と、ヨシュアの囁きにぞくぞくとえもいわれぬ感覚が背筋を走る。かちゃかちゃと背後から金属音がしたと思うと、ぬるりと脚の間に熱いものが差し込まれた。 「ひぁ、うっ」 「だから、ちゃんと僕も気持ちよくして……?」 その差し込まれたものがヨシュアの性器だということを理解するのに、少しだけ時間がかかった。まだ半勃ちの状態で硬くなりきっていないそれが、ぬるぬると太腿まで流れる俺の先走りの粘りを使って、ゆっくりと脚の間を行き来する。 「ふぅ、うぁ、っあぁ……はぁ、あふ……」 ぬちゅ、ぬちゅ、と出入りさせられるたびに屹立が徐々に大きく硬くなるのがわかって、脚の付け根を擦るその生々しい感触にがくがくと太腿が痙攣した。太い先端が会陰をなぞって、袋部分を持ち上げるように転がす感触がたまらない。中途半端に脱げた下着はもう既に膝のあたりまで落ちてしまっていて、先走りにまみれてぐっしょりと濡れている。 「ふふ……こんなので感じちゃうの?」 「う、ゃ、あぅ……ちが、ぁ……んく、んん……」 「ああ、ここがいいんだ? ほら」 ぎゅむ、と会陰を強く擦られて、びりびりとした快感が性器を伝い、直接尿道まで走る。ヨシュアの性器の硬さになぶられながら強く乳首をひねられて、未だ何の愛撫も与えられていない身体の奥がきゅう、と疼いた。 「よしゅ、よしゅあぁ、あ……っも、もぉ……」 「うん?」 「ほし、ほしいぃ、れす……ちょうだい、ぃ……っ」 もどかしい場所を何度もヨシュアの屹立で擦られる感触に我慢できず、強請るように腰を突き出す。なのにヨシュアは再び屹立を俺の脚の間に滑り込ませると、性器同士をくっつけるように添わせて俺のものごとその手でぎゅっと掴んだ。 「やあ、ぁ……! やぁ、ああぅ、はうぅ……」 「いつも言ってるでしょ。お願いするときはどうするんだった?」 「うあ、あぁ……やぁぁ……!」 ヨシュアの大きな手でごりごりと二つの屹立を擦り合わせられる快感はあまりにも度を越していて、堪えることもできずにあっけなく射精してしまった。びゅ、びゅ、と精液を吐き出す間も、ヨシュアはぐちゅぐちゅと音を立ててその手を動かすのをやめてくれない。 「ほら、ちゃんと口で言わないとわからないよ?」 「あ、あぁ……は、ぁう……よしゅ、ヨシュアの、おっきぃ、のぉ……」 「うん、僕の?」 「おっきくて、かたいの、で……おれの、な、ナカ、いっぱい……!」 「いっぱい?」 「ぐ、ぐちゃぐちゃ、に……お、おかし、て……犯してくらさ、ぁい……! はぁ、はうぅ……」 がくがくと笑ってしまう膝に鞭打って必死に突き出した腰をヨシュアに擦り付けると、ようやくその大きな手で腰を掴んで、滑らせた屹立を後孔に宛がってくれる。そのまま何の前触れもなく、ずん、と奥まで貫かれて、あまりの衝撃に上げてしまったあられもない声が礼拝堂内に響いた。 「いぁ、あぁぁ……!」 「やれやれ、どんどんおねだりが上手になって……いけない子だね、ネク君は」 最奥まで強く貫かれたかと思うと、そっけなく抜けそうなくらいまで引かれて、また貫かれて、と律動を繰り返されて、ぐちゅぐちゅと粘液の泡立つ音が少しずつ、心も体も隅々までを犯していく。 「ふぁ……あうぅ……ら、って、しゅあがぁ……あっ、あぁ……!」 「ふふ、僕のせいにするんだぁ? ますます悪い子だね。ほら、コレが欲しかったんでしょ?」 「ひ、ぃう! はふ、あぁ……! そう、そうれすぅ……ごめ、なさ……ごめんなさい、ぃ……」 ごり、と深く突き立てられたもので粘膜をえぐられて、あまりにも容赦のない責め立てに情けなく嗚咽を漏らしながら咽び泣くことしかできない。 「ね、マリア様もキリストも見てるよ。ネク君がいやらしく腰振りながらおねだりするところも」 「はぁ、はふぅ……あうぅ……」 「こうやって僕に犯されながら女の子みたいな声上げてるところも、全部」 「ひ、ぐ……うく、うぅ……っく、えく」 言われて、確かに祭壇の横には聖母像が佇んでいた気がしたのだけれど、今の俺には顔を上げてそれを確認できるような余裕なんてどこにもなかった。ただ俺に囁くヨシュアの声と、背中に感じる温かい体温と、体内を犯す熱い感触だけが確かに感じられる。 「なーんて、言ってみただけだけど。今、ネク君のこと見てるのは僕だよ?」 「んく、ぅ……んん……んーっ」 「だから、僕のことだけ考えてて……ね?」 そう言って、ちゅ、とうなじに口づけられてむき出しの背中を舐められると、びくん、と身体が勝手に跳ねてしまうのを我慢できない。言われるまでもなく俺は最初からヨシュアのことしか考えていないのに、と思っても、口に出すことは叶わなかった。 それから何度も体内にヨシュアの形を覚えこまされて、揺さぶられて、最後に強く突き上げられた瞬間にぴんぴんに張り詰めていた屹立は勢いよく達してしまい、あまりに過ぎる快感に頭の中が真っ白になる。 少し遅れてヨシュアも達してくれたようで、びゅく、と内部に叩きつけられる精液の感触にびく、びく、と身体が勝手に痙攣するのが抑えられない。 「はぁ、はぁ……あふ、は、ふうぅ……」 達してすぐに、にゅぷ、と身体を支えていたヨシュアの屹立が出て行ってしまうと、脱力しきった身体はずるずると聖書台に凭れながらその場に座り込んでしまった。 すがりついていた聖書台も、床の綺麗な赤いカーペットも、俺とヨシュアの吐き出したもので白くべたべたに汚れている。未だ途切れることなくとろとろと内部からこぼれ出るヨシュアの白濁に、ここがUGでなかったら、俺はどんな天罰を受けることになっても仕方ないな、とぼんやり思った。 「ん……そろそろ帰ろっか。ネク君、立てる?」 ぐったりと俺が座り込んでいる間に、ヨシュアはとっくに身支度を整え終わっていたらしい。す、と目の前に差し出された手を掴むと、その手に助けられながらがくがくと震える膝でなんとか立ち上がった。けれど、ずきん、とつま先に走った痛みに耐え切れずそのままヨシュアの胸に倒れこんでしまう。 「っと、大丈夫? どうしたの?」 「ん、ん……よしゅ、あ……足、いた、痛、い……」 「歩けない?」 「う、ん……」 こく、とうなずいた瞬間に、ヨシュアの口から漏れ出たため息を聞いて、思わずびくりと身体が強張る。どうしよう、機嫌を損ねてしまったのだろうか。ずきずきと痛むつま先の熱はまだ治まらなかったけれど、なんとか自分で歩ける、と口に出そうとした瞬間、ふわ、とヨシュアの長い腕に背中と膝をさらわれて、身体が浮いた。 「よ、よしゅ、あっ?」 そのままコツ、コツ、となんでもないように歩き出すヨシュアの意図を測りかねて、頭の中がわたわたと混乱する。 「ごめんね、気がつかなくて。そっか……今日はこの靴履いてたんだよね」 「え、あ、う」 「ほら、ちゃんと掴まってて。落ちちゃうよ」 「ん……う、うん」 突然のヨシュアの行動に驚いたものの、有無を言わせぬ口調に素直にその柔らかな髪が絡まる首筋にぎゅっとしがみついた。先ほどのため息は俺に対してではなく、もしかしてヨシュア自身に対して、だったのだろうか。 「痛いのは、足だけ? 他には? 他は痛いところない?」 「う、うんっ……大丈夫、だから……」 そうやって労わるような優しい言葉をかけてくれるヨシュアに、心配をかけてしまったという罪悪感からぎゅう、と胸が苦しくなったのだけれども、そんなヨシュアがうれしくて、そう思ってしまう自分があまりにも浅ましくて、とても口にだすことはできなかった。 教会から真っ直ぐに審判の部屋まで戻ってくると、恭しい仕草でヨシュアの腕から寝室のベッドの上に下ろされた。 ベッドのふちに腰掛ける形で座る俺の前に、ヨシュアがその伸びやかな身体を折りたたんで跪く。 「ふ、え……っよ、ヨシュア?」 驚きに目を見開く俺のことは特に気にもかけない様子で、ヨシュアの優雅な手は俺の足を自身の膝の上に乗せると、丁寧に靴を脱がせ始めた。 「ごめんね、痛い思いさせて」 申し訳なさそうなヨシュアの声と、丁寧に靴のストラップを外して脱がせてくれるゆびの優しさと、靴裏でヨシュアの膝を汚してしまっている罪悪感とがごちゃまぜになって、胸がいっぱいになってしまって、どう答えればいいのかわからない。 けれど、確かに少し痛い思いはしたけれど、けしてそれだけじゃなかったんだってどうにかヨシュアに伝えたくて、ぱくぱくと何度か口を開閉させてから思い切って言葉を紡いだ。 「で、でも、あの……その、靴のおかげでっ」 「んん?」 「その……背伸び、しなくても……ヨシュアとキス、できた、から」 わけもわからないままに口を開いてしまったけれど、これは本当のことだ。いつもなら立ったままキスをするためには、ヨシュアが屈んでくれて、その上で俺が背伸びをしてようやく届くくらい、俺とヨシュアは身長差がある。けど、今日はヨシュアが少し屈んでくれただけで簡単にキスをすることができた。 ささいなことだけれど、俺にとってはすごくうれしいことだったから。 「そう、なの?」 「そ、そう、だ……っから」 「……そっか」 ふわ、と少しヨシュアらしからぬ表情で弱く笑うと、脱がせた靴は脇に避けてから、そうっと見上げるように俺のくちびるにキスをくれた。そのあまりにも温かい感触に、どうしてかはわからないけど無性に泣きたい気持ちになる。 「あ、の」 「うん?」 「さっき、言ってた、指輪って」 教会でヨシュアは『用意してある』と言っていた。そのことがずっと気になっていて、おずおずと切れ長の澄んだスミレ色を見つめる。 「ああ、指輪ね。じゃあ今から指輪交換、する?」 「す、するっ」 ヨシュアからの提案に、どきどきと高鳴る胸を押さえきれずに慌てて答えると、そんなに焦らなくても指輪は逃げないよ、と子どもにするにみたいなキスを頬に落とされた。 「じゃあ、はい。これがネク君ので、これが僕のね」 ヨシュアはごそごそと上着のポケットを探ると、布張りの小さな指輪ケースを取り出した。その中に入っていた大きさの違う二つの指輪を、それぞれの手に持って分け合う。 「ネク君、左手出して」 「う、うん」 言われて、恐れ多さになんとなく躊躇いながらも左手を差し出すと、少し大げさなくらい丁重な動作で長い手袋を外されヨシュアの手に掴まれて、ばくばくと心臓の音がうるさくなった。 「これから先もずっと、ネク君のことを大切に可愛がっていくことを誓います」 教会で誓ったような大仰な言葉ではなく、ヨシュアらしい砕けた言葉で囁きながら、金色の指輪が俺の左薬指にする、と通される。初めて首輪をつけてもらったときのような、恥ずかしくて、うれしくて、泣き出してしまいたい気持ちにぎゅっと胸が詰まってしまいそうだ。 「よ、ヨシュア、も」 「うん」 「ん……と」 どきどきと詰まってしまった胸に何とか息を吸い込みながら、思い切ってヨシュアのゆびに指輪を通した。 「これから先も、ずっと、ヨシュアのものであること、を……誓います」 ちゃんと上手く言えただろうか、と少し心配になったけれど、ヨシュアの用意した指輪はやっぱりサイズもぴったりで、優美な長い指にすっと嵌ってくれた。 それから恐る恐るヨシュアの表情を窺うと、ヨシュアは何も言わずにただ柔らかく微笑みながら俺の額に優しいキスをくれたから、ちゃんと正解を選べたんだと思う。 「足、まだ痛い?」 ヨシュアの白い手が慈しむように俺の足をゆっくりと撫でて、その感触がたまらなく心地いい。 「ん……少し、だけ」 「そう」 だから、ヨシュアのその言葉にもただ何も考えずに答えただけだった。 ガーターベルトのクリップを外し、するするとストッキングを脱がされて、ヨシュアのそんな動作にも特に疑問を持たずに従う。けれど、俺の足をそっと持ち上げて、ヨシュアがつま先にちゅ、と口づけた瞬間は何が起きたのかわからずに、ただ呆然とキレイなヨシュアのくちびるを見つめていた。 口づけるだけでは飽きたらずに、ヨシュアはそのまま俺の足の指に舌を這わせてぺろぺろと舐め始める。 「ふ、あ……っうぁ、や、だぁ……! よ、しゅあっ……やぁ」 それからようやく俺の頭は反応するということを思い出してくれて、びく、と怯える身体に、腰が引けそうになる。 すぐにでもそんなことをするのは止めて欲しかったのだけれど、変に動くとヨシュアの顔を蹴ってしまいそうで動けない。ぬる、と濡れた感触がゆびの一本一本から敏感なゆびの間を丁寧に撫でて、爪の間にまで舌を這わせられると腰が震えた。 「やだ、ぁ……! よしゅ、あ……やあぁ、そ、なの……きたない……」 「汚くないよ」 「ふ、えぇ……」 「ふふ……ネク君の足、かわいい」 ヨシュアにそんなことをさせているというひどい罪悪感にがたがたと身体が震えて、けれどぬるぬると這い回るヨシュアの舌の感触はくすぐったさと快感の間を絶妙に行き交っていて、それがたまらなく気持ちいい。 土踏まずやかかと、足の甲、足首まで丁寧に舐めつくすと、ヨシュアは反対の足を持ち上げて同じように舌を這わせる。もはや快楽でぐずぐずになってしまった身体を弄ぶように、今度は足首からふくらはぎ、膝の裏、太ももへとヨシュアはしつこく舌を這わせて、時折吸い付くように口づけた。 そのたびにびくん、びくん、と身体が跳ねてしまって、はしたない声をあげてしまうのがこらえられない。 「はぁ、はふ、うぅ……やあ、あうぅ……」 「ネク君、勃ってる」 「ん、んーっ……は、ぁ……はぅ」 ベッドに乗り上げたヨシュアに、純白のドレスの布地を押し上げて屹立するものを、布越しにつん、と弄くられて、そのたびにぴく、ぴく、と身体が震えてしまう。 「もう一回?」 「ん、うん……うんっ……」 ぎゅ、とねだるように強くしがみつくと、ヨシュアは柔らかくついばむようなキスをくれた。 さらりと薄いベールがシーツの上に広がって、その上に優しく押し倒される。 ヨシュアからの口づけを受けながら、神聖な服装でこんなことをする俺はとんだ罰当たりかもしれない、と思ったものの、こうしてヨシュアの腕に抱かれる幸福を放棄する気なんて、もとより俺にはさらさらなかった。 ご結婚おめでとうございます。 20090718 →もどる |