桜庭君が桐生さんにプロポーズした場合 【子どもさんちの場合】 「ヨシュアっ」 「なあに」 「お、おれ、がんばってヨシュアのこと、幸せにするから!」 「なに馬鹿なこと言ってるの?」 「えっ」 「ネク君は僕の言うことだけ聞いてればいいんだから、余計なこと考えなくていいんだよ」 「あ、う」 「……まあ、でも」 「う、うん」 「ネク君が僕のこと、そんなに気持ちよくしたいっていうなら、付き合ってあげてもいいけど?」 「……! うんっ! お、おれ、がんばる、からっ」 【番外編の場合】 「ヨシュア、俺」 「うん、なあにネク君」 「ヨシュアのこと、絶対幸せにするから」 「? 今でも十分幸せだよ」 「うっ……あ、そ、それでも! 今よりもっと幸せにするから!」 「そうなの?」 「そうなの!」 「ふふ……うん、そっか。ありがとう」 「ん……」 「幸せにしてね」 【オトナさんちの場合】 「ヨシュア」 「うん?」 「俺、ヨシュアのこと幸せにするから」 「……」 「……? ヨシュア?」 「いいの?」 「へ?」 「僕でいいの?」 「な、にが」 「ネク君が幸せにするのは、女の子じゃなくて僕でいいの?」 「……なんで」 「うん?」 「なんで、俺はヨシュアが好きなのに! そんな風に言うんだよっ」 「だって」 「ヨシュアだって、そんなの分かってるくせにっ」 「ねくく」 「俺は、ヨシュアじゃなきゃ、って」 「……」 「っ……」 「うん。ごめんね?」 「……バカヨシュア……」 「ごめんってば。じゃあ、ネク君が僕のこと幸せにしてくれる分、僕もネク君にお返ししないとね?」 「……」 (そんな風に言って欲しいんじゃないのに) 三者三様。 20100106 →もどる |